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綾野剛の天然発言が面白い! 『フランケンシュタインの恋』会話劇の魅力

5/22(月) 20:47配信

リアルサウンド

 綾野剛主演ドラマ『フランケンシュタインの恋』(日本テレビ系)は、120年前から山奥で暮らす怪物「深志研」(綾野剛)が、人間の女の子の津軽継実(二階堂ふみ)に恋をする、一見変わったラブストーリーだ。5月21日に放送された第5話では研が、継実から愛の告白を受けたほか、ずっと憧れていたラジオ番組レポーター天草(新井浩文)との対面を果たすなど、物語が大きく動いた回だった。

 第5話で特に盛り上がったのが、軽妙なトークが続くシーンだ。綾野といえば、彼の代表作でもあるフジテレビ系ドラマ『最高の離婚』で、瑛太、尾野真千子、真木よう子らとコミカルな会話劇を披露したことが印象深い。『フランケンシュタインの恋』でも、綾野は劇中の様々なキャストと、笑いを誘う会話を繰り広げている。

 第5話で、継実が祖母・叶枝(木野花)と姉・晴果(田島ゆみか)に研を紹介する場面。事前に、自分の年齢や生まれた経緯について聞かれた時は嘘をついてほしいと頼まれた研は、叶枝に年齢を聞かれ、「大体30歳です」と答えてしまう。「だいたい?」と疑問に感じ始めた2人を見て、継実は「だいたいはいらないんだって」と研に小声で伝えるが、研は「間違えましたか?」と天然っぷりを発揮。研が山奥で生活していたことを伝えられた叶枝は「大変な思いをなさってきた?」と質問するが、研は笑顔で「秘密です」と答える。継実は「言わなくていいんです」と諭すが、研は「だから言わないです」と言い、継実が「そういうことじゃなくて、『いちいち秘密です』って言わなくていいんです」と説明するまでに。

 その後、継実が「こんなに優しくてウソのない人は初めてだと思う」と、2人に研の人柄の良さを伝えるシーンでも、研は「ウソがなくてもウソはつけます」と笑顔で余計な発言をしてしまう。とうとう継実から「少し黙っててください」と言われる研。そのあと叶枝が「研さんは継実を支えてくれますか」と尋ねる大事なところで、継実の発言を間に受けた研は口を紡ぎ、にっこり微笑んで目で一生懸命「うん」と頷く。たった数分のやりとりだったが、綾野が演じる健気な研の様相は、たくさんの視聴者を微笑ませたのではないだろうか。

 また、研が継実の研究室の先輩・稲庭(柳楽優弥)家で食卓を囲むシーン。研が好きなラジオの話になり、「天草に訊け♪」とラジオのジングルを意気揚々と歌うと、すかさず美琴(川栄李奈)から「聞いてねぇよ」と罵声が飛び、その声にビビる研。また、稲庭が再びラジオを話題にするのだが、その時も「天草に訊…」と再び歌いだそうとする研に美琴が「って、さっき聞いたばっかだろ、しつこいなぁ!」と声を荒げる。同作の登場人物の中でも、元ヤンの美琴はツンデレキャラとしてドラマを盛り上げているひとり。毎週の放送回で欠かさずと言っていいほど、研に対して美琴の鋭いツッコを入れるシーンがあり、視聴者を盛り上げている。

 様々な難点を抱えた恋を描く同作の中で、このような会話劇で笑いを誘うシーンは、良い意味で軽さを演出するうえで重要だろう。また、研が望む「相手を知りたい。人間をもっと知りたい」という欲求は、こうして人と会話を交わして接する中にこそ見つけられるものだ。研と周囲の人々との会話のシーンの積み重ねで、知らず知らずのうちに研はどんどん人間を知り始めているのである。次週は、研が初めて東京を訪れる模様が描かれるとのことで、またしても楽しい会話劇が繰り広げられそうだ。

※公開時に綾野剛さんの表記の間違いがありました。訂正してお詫び申し上げます。

大和田茉椰

最終更新:5/22(月) 23:59
リアルサウンド