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【U20】日本、三好&堂安で手詰まりは回避。強固でない守備組織、板倉が個の力で補填【西部の目】

5/22(月) 11:30配信

フットボールチャンネル

 21日、FIFA U-20ワールドカップのグループステージ第1節が行われ、日本は南アフリカを相手に2-1で勝利した。序盤に先制ゴールを許す苦しい展開となったが、後半に2得点を奪い逆転。10年ぶりの出場となる同大会で白星スタートをきった。(文:西部謙司)

次戦は24日にウルグアイと対戦 【U-20W杯】グループステージ組み合わせ

●日本、僅差勝負を制す。攻撃の起点となった三好

 どちらも攻撃力に強みがあるチーム、紙一重の差だったが日本の勝利は順当だったと思う。立ち上がりは日本がパスをつないで押し込んだが、南アフリカが攻勢に転ずると7分で先制。スピードのある南アフリカのカウンターは脅威だった。

 しかし、それにも慣れてきたのだろう。リズムをつかみ直すと、三好を中心にチャンスを作る。三好はパスの方向を読ませない持ち方が独特で、相手の動きもよく見えている。前半は攻撃の軸になっていた。

 狭いスペースでもパスを受けて前を向ける三好、堂安がいるので手詰まりにはならない。相手守備ブロックの手前でパスは回せるが崩せないという、日本にありがちな欠点はこのチームにはないようだ。

 後半2分に同点ゴール。左サイドをワンツーで抜け出した岩崎のロークロスを小川が合わせる。DFの背後にポジションをとっていた小川は、岩崎のクロスにタイミングを合わせてDFの前に入ってシュートしている。ゴールゲッターらしいそつのないゴールだった。

 引いて構えていた南アフリカは再び攻めに出てくる。パススピードとボールコントロールの素早さがあり、グイグイと侵入してくる。立て続けにシュートを打ってくるが、GK小島の好守もあって日本は何とかしのいだ。

 後半13分に三好に代えて久保。前半は攻撃の中心だった三好を交代させたのは意外だったが、後半は少し疲れのせいかミスも増えていた。登場した久保はいきなり絶妙のスルーパスを小川へ送る。

●決定機演出した久保。個の力で守備組織支えた板倉

 攻め合いの様相、どちらも決定機を外した後、堂安と久保のコンビネーションから堂安が逆転ゴールを決める。これが決勝点になった。左から中央へボールが動く中、移動するDFの隙間で久保がフリーになった瞬間を見逃さず、堂安から絶妙のワンタッチパスが出た。フリーになった久保は冷静にプルバックしてフリーの堂安が決めている。

 15歳でこのチームに招集された久保は、フリーなときは能力を発揮した。プレッシャーがかかるとボールタッチをミスすることもあり、守備ではあまり戦力になっていない。ただ、決定的なプレーを作れる能力があり、この試合では重要な場面でそれを発揮した。

 攻撃のタレントが豊富な一方、守備は南アフリカのパスワークと突破力に苦しんだ。冨安のぎりぎりのところでの体を張ったディフェンスが光っていた。個人的にMOMを選ぶならボランチに起用された板倉かもしれない。

 4-4-2で組織的に守っているものの、日本のオーガナイズはそれほど強固にはみえなかった。板倉のような球際に強い選手が中盤に必要で、個の力でチームの守備組織を支えていたと思う。

 とはいえ、日本の強みは攻撃だ。ビルドアップが出来るだけでなく、狭いスペースでプレーできる三好、堂安、久保がいて、ゴールゲッターとして小川もいる。攻勢をとれているかぎりは良いプレーが期待できそうだ。

(文:西部謙司)

フットボールチャンネル編集部

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