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これさえあれば大丈夫!?──新型MINI クロスオーバーは万能だ

5/23(火) 21:31配信

GQ JAPAN

先代でも人気が高かったMINIのSUVモデル、クロスオーバーの新型に試乗した。ボディはひとまわり大きくなり居住性も向上。出来のよいディーゼル・エンジンとともに、走りの質感も高いクルマに仕上がっている。

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■エンジンラインナップはディーゼルのみ

豊富なラインナップを敷くMINIのなかでも、ひときわ注目を集めてきたのがSUVでもあるMINI クロスオーバーだ。2017年初春に新型が日本でも発表され、今回試乗する機会を得た。注目に値するのは、日本ではガソリン・エンジンがラインナップから外れたこと。当面はディーゼルがメインで、夏前にプラグイン・ハイブリッドが加わる予定だ。

「従来モデルではディーゼル車が約9割を占めていたため」。輸入元のBMWジャパンの広報担当者は、新型の布陣の背景をそう説明する。たしかにBMWの新世代ディーゼル・エンジンはとてもよく出来ている。力がたっぷりあって燃費もよくて静か。

では新型MINI クロスオーバーに試乗した印象を記す前に、ざっくりこのクルマの特徴を紹介しよう。

新型は従来型より大きくなった。全長でプラス195mm、全幅で同30mm、全高でやはり45mmと拡大しているのだ。その分とくに後席空間が広くなっている。そして荷室の使い勝手のよさも向上。容量が100リッターも拡大したうえ、3分割バックレストも採用した。

興味深いのは、オプションでピクニックベンチを設定していることだ。アウトドアなどで荷室をベンチがわりに使える。高級SUVの最新トレンドをいち早くこのカテゴリーで採用した点も、新型クロスオーバーの魅力といえる。

ラインナップは大きく2つ。110kW(150ps)のMINI クーパーD クロスオーバー(386万円~)と、140kW(190ps)のMINI クーパーSD クロスオーバー ALL4(483万円)だ。MINI クーパーD クロスオーバーのみ前輪駆動とALL4と呼ばれる4輪駆動仕様が選べる。変速機はすべて8段オートマチック。

今回は、もっとも売れ線になるだろうと思うMINI クーパーD クロスオーバーを試乗した。いままでとは一線を画したモデルだ、と僕はドライブして感じた。

■新型には従来にない雰囲気がある

MINI クーパーD クロスオーバーは、110kW(150ps)の最高出力と、330Nmの最大トルクを1750rpmから2750rpmで発生する2リッター4気筒ディーゼル・エンジンを搭載する。

全体の印象はある意味、先代の継承だ。大型バンパーと個性的な形状のヘッドランプ&グリルの組み合わせは、ほかに類のないデザインでMINIの一族とすぐわかる。ブラックアウトしたピラーと、そこに載るフローティングルーフも、従来からのアイコンを継承したものだ。

試乗してすぐ感じるのは、ソフトであたりのよい操縦感覚。2016年にデビューしたMINI 5ドアに通じるものがある。これまでMINIはゴーカートフィーリングを謳ってきた。ステアリングホイールを切ると即座に反応し、車体ロールを抑えながら曲がっていく、あの独特の感じだ。

しかし、新型クロスオーバーはロールもそれなりに大きくなった。少しゆっくりとノーズが傾き、操舵したときの印象は快適性が強くなっている。

エンジンはフィールもよい。2000rpm以下でも力は十分。アクセルペダルを軽く踏んでいるだけで、かったるさは一切ない。走行中に加速したいときでも即座に力が出る。しかもディーゼル特有のガラガラ音は皆無で、洗練度がうんと上がっている。燃費にも注目だ。メーカーによると、従来モデルより約37パーセントも燃費が向上してリッター21.3kmという。

「一家にこれ1台で十分」とMINIはプレスリリースで謳う。従来のMINIはスポーティな感覚が強すぎると感じたひとも、すんなり受け入れられるだろう。室内はたしかに広い。かつ贅沢になった。とりわけ試乗車にはダイヤモンドパターンのレザーシート(オプション)が装備されていて、従来にない雰囲気がある。

文・小川フミオ

最終更新:5/23(火) 22:12
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