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人気漫画「宇宙兄弟」がALS治療薬開発へ基金設立

5/24(水) 19:07配信

オルタナ

累計発行部数1700万部の人気漫画「宇宙兄弟」(作・小山宙哉)による、難病ALS(筋委縮性側索硬化症)の啓発・治療費開発を目的とした基金が立ち上がった。同作品に関連したTシャツやシリコンバンドなどを販売し、売上の一部を、同基金を通してALS研究者への奨励金として寄付する。手足が麻痺し、運動障がいや呼吸障がいなどが起きるALSを発症した患者数は世界で12万人、日本では9000人に及ぶ。平均寿命は3~5年で、発症原因は不明、現在は有効な治療法は確立されていない。(オルタナS編集長=池田 真隆)

基金を立ち上げたのは、クリエイターのエージェント業を行うコルク(東京・渋谷)。同基金の名称は、「せりか基金」。せりかとは作品内に登場するヒロインの名前。同作品では、せりかが宇宙でALS治療薬の開発に成功することを描いている。

同社を立ち上げた佐渡島庸平氏は、週間モーニング編集部にいたとき、「宇宙兄弟」の編集を担当していた。その時に、佐渡島氏は作家の小山氏へ、川口有美子氏の『逝かない身体―ALS的日常を生きる』(医学書院)やALSを取り扱ったNHKドキュメンタリーを勧めた。それがきっかけで小山氏はALSを知り、医師に話を聞き、作品内で描くことに決めたという。

ALSとは体の感覚や知能は健全のまま、手足、喉、舌などの体中の筋肉や呼吸に必要な筋肉が徐々に痩せて力がなくなっていく難病。発症原因は不明で、いまだに有効な治療法は見つかっていない。患者の生活向上も課題である。最新技術を搭載した電動車いすは公的医療保険の適用外であり、経済的負担は大きい。

せりか基金では、6月21日の「ALSグローバルデー」に合わせてイベントも行う。

最終更新:5/24(水) 19:07
オルタナ

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