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【U20】イ・スンウの衝撃。W杯16強進出の韓国、アルゼンチン戦で得た2つの新たな力

5/24(水) 16:37配信

フットボールチャンネル

 U-20韓国代表は23日、U-20W杯グループステージ第2戦でアルゼンチンに勝利し、決勝トーナメント進出を確定させた。この試合で韓国は勝ち点3以上に大きな2つの力を獲得した。イ・スンウの爆発から始まった一戦が持つ意味とは。(取材・文:キム・ドンヒョン【全州】)

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●イ・スンウ、衝撃の一発。圧巻のセレブレーション

 U-20韓国代表は23日、FIFA U-20W杯グループA第2戦でアルゼンチンを2-1で下し、グループAで最初にベスト16への切符を掴み取った。2大会ぶりの決勝トーナメント進出をけん引したのは、あの“天才”イ・スンウだった。

 まさに“バルサのDNA”と言える高い能力を遺憾なく発揮した。イ・スンウは前半18分、ハーフウェーライン近くでボールを持った。プレッシャーをかけてくるアルゼンチンの選手たちを軽いタッチで抜き去る。そこからドラマチックな展開が始まった。まるでリオネル・メッシ、そしてディエゴ・マラドーナを連想させるドリブルでアルゼンチンのゴールに迫っていく。

 イ・スンウをなんと5人のディフェンスが囲んだ。しかしそのマークをものともせず、むしろ追いかけられることを楽しむかのようにドリブルを仕掛け、ゴール前でキーパーをあざ笑うかのようなループシュート放った。ファンタスティックなゴールだった。

 彼のゴールが生まれる前まで韓国とアルゼンチンは接戦を繰り広げていた。アルゼンチンがいい流れを作ろうとしていたところで、韓国は決定機を作れずにいた。そんなタイミングで生まれた貴重なゴールだった。その価値は大きい。

 イ・スンウはゴールを決めた直後、3万5千人大観衆の前で大胆なセレブレーションを披露した。満面に笑みを浮かべ、ダンスを踊った。普通の19歳では到底できないだろう。観客席は当然盛り上がり始めた。

 衝撃的なゴールシーンやセレブレーション以外にも、この試合では何度も意外な場面が見られた。イ・スンウが守備でも踏ん張ったのだ。

●韓国代表が体得した2つの力。最高の流れでイングランド戦へ

 3トップの左サイドで出場したイ・スンウは、本来なら守備ではあまり躍動しない。どちらかというと前線でエネルギーを温存し、攻撃にすべての力を注ぐタイプ。親善試合などでもそういったやり方を貫いてきた。

 しかしこの試合で彼は何度も何度も韓国陣内まで下がり、スライディングタックルを試みたり、中央でゲームメイクに関わったり、試合のリズムを整えるような、普段見せないプレーで拍手を誘った。

 これは後半、韓国が置かれた状況とも関係がある。

 アルゼンチンは後半開始直後、巻き返しを図り1点差に迫るゴールを決めてから、試合が終わるまで主導権を握って一方的な波状攻撃を繰り広げた。韓国はこの猛攻を防ぎ、力を振り絞り、勝利を収めた。イ・スンウが守備でも体を張らなければならないほどの攻撃だった。そういう意味でイ・スンウを含む韓国の選手たちが“耐える力”を体得したのは、今後に向けてかなりポジティブな要素だろう。

 というのも、この世代はここまであまり苦戦したことがなかった。ほとんどの練習試合で勝利し、試合内容でも勝っていた。このため耐える時間帯への経験のなさが不安要素として指摘されていた。そのため、アルゼンチン相手に苦戦しながらも勝ちきれたことは、選手たちにとっていい経験であり、そして成長の糧となるに違いない。

 イ・スンウの献身とチーム全体の耐える力、アルゼンチン戦勝利は2つの意味で重要だった。

 韓国は24日、全州でリカバリートレーニングをした後、午後にイングランドとのグループステージ最終戦が行われる水原へ移動する。余裕ができた3戦目で、アルゼンチン戦から得たものをどう活用し、戦っていくのかが注目ポイントとなりそうだ。

(取材・文:キム・ドンヒョン【全州】)

フットボールチャンネル編集部

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