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日本で医師になったエジプト人、オサマ・イブラヒム

5/25(木) 17:36配信

nippon.com

ある一人のエジプト人が日本で医師になることを目指した。前例がほとんどない。「だからこそ、きっと面白い」。そう思って挑戦したオサマ・イブラヒムさん。見事に夢を実現し、今は日本のトップレベルの病院で眼科医として働いている。「完璧に日本語を話せるようになるのは、とても大変なことですが、この壁を乗り越えられれば素晴らしい世界が見えてきます」と語る。

日本で医師になったエジプト人、オサマ・イブラヒム

オサマ・イブラヒムOsama Mohamed Aly Ibrahim
1982年、エジプト・アレクサンドリア市生まれ。アレクサンドリア大学医学部を卒業し、エジプトの医師免許を取得。2007年に来日、慶應義塾大学大学院医学研究科に進学し、11年に博士号取得。来日当初より日本の医師免許取得を目指し、研究と日本語の勉強に専心する。16年、念願の医師国家試験合格を果たし、東京都で唯一のアラブ人医師となる。現在は東京大学医学部附属病院に勤務する。

自分自身に「やってみたらどうか」と言ってみたんです

エジプトに生まれ、アレクサンドリア大学の医学部を卒業し、医師になったオサマ・イブラヒムさん。当地で1年間の初期研修を終え、日本に来た。誰も歩いていない道だから、面白いことがたくさんあるはずだ。そう思ってチャレンジしたという。

オサマ 日本でアラブの人が医師になったという話を、私は聞いたことがありません。それだからこそ、チャレンジしたいと思ったんです。子どもの頃から空手を習っていましたから。師範はよく、私たち弟子に日本という国がどんなところかを話してくれて、いつしか「日本に行きたい!」と思うようになりました。

大学4年生のときでした。イタリアのパレルモ大学に短期留学する機会を得たんです。行ってみると、26カ国の医学生が100人集まっていて、そこに日本人がいたんですね。すぐに仲良くなって、私が「日本に行きたいんです」と伝えると、その人は「日本に来たら、いろいろと案内しますから、ぜひ来てください」と言ってくれました。これは行くしかないと思い、しばらくして本当に行きました。観光で2週間ぐらい。もう一つの目的は、この国で医療や医学の最先端を学ぶことができるか、働くこともできるか、私なりに調査することでした。

私はそれまで、医師免許を取ったら米国に行こうと思っていました。それが、この旅行で考えが大きく変わりました。日本は、米国よりも良いかもしれない。医療技術に関しては、最先端のものがあふれている。医学の研究も盛んだ。治安もいい。これは素晴らしい。しかし、一つだけ大きな障壁がある。それは、日本語でした。

この国では、日本語ができないとつらい目に遭うことになると思いました。さらに医師になるのであれば、日本語を完璧に身に付ける必要がある。本当にできるのか。自信はゼロ。でも、日本語をマスターできれば、必ず道は開け、きっと良いものをたくさん受け取れるだろうと思ったんです。そう思って決断しました。この国で医師になる。誰も歩いたことのない道だから、大変だけど、きっと面白いはず。自分自身に「やってみたらどうか」と言ってみたんです。

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最終更新:5/25(木) 17:36
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