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「使えて当たり前」を“変えない”ために~静岡市下水道業務継続計画(BCP)の取り組み

5/25(木) 11:50配信

政治山

 下水道は、家庭や事業所から出される汚水や生活排水だけでなく、雨水を処理する役割も担っています。もし下水管や処理場が使えなくなると、単に処理できないということだけでなく、いたる所に汚水があふれることで悪臭が発生しますし、地下水などを汚染することによる伝染病の発生もあり得るなど、公衆衛生を守るために大きな役割を担っています。

 静岡市の下水道事業は、大規模な災害で職員、庁舎、設備等にかなりの被害を受けても、あらかじめ定めた優先度に沿って復旧作業や通常業務を実施できるよう、「業務継続計画(BCP)」を2011年4月1日に策定し運用を開始しています。そして2015年度には大幅な改訂をしました。

 ご存知の方も多いと思いますが、静岡市は南海トラフ巨大地震で甚大な被害が予想される地域です。そして市内7カ所の浄化センターのうち5カ所が、静岡県第4次地震被害想定における津波浸水区域になっていることもあり、BCPの重要性は非常に高いものとなっています。

静岡市下水道部の取り組み

 静岡市下水道部は2016年度から、災害拠点として建設された上下水道局新庁舎にて本格的に執務を開始しました。その直後に熊本地震があり、「21大都市災害時相互応援に関する協定」により熊本市に職員を派遣。部内の危機意識も高まり、BCPに沿った防災訓練を実施しました。訓練終了後に部員対象の下水道部防災訓練アンケートを実施したところ、「点検地図が分かりにくい」「備蓄資材の管理に改善が必要」「点検資材を増やせ」「本当にできるのか」といった、部員がBCPの有効性に疑問を持っていることを示す姿が浮かび上がりました。

 このような声を解決し、BCPの有効性を高めるために1歩踏み出す2017年度、私が静岡市下水道BCPの主担当となりました。

 何かを変えようとするとき、多くの場合、従来よりも上積みすることに取り組むと思います。しかし下水道は使うことができて“当たり前”です。今日も下水道を使うことができ、大雨による道路冠水や汚水が私たちの生活空間にあふれることを防ぐことができるという“当たり前”を“変えない”ことをずっと続けるための挑戦を始めることになりました。

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最終更新:5/25(木) 11:50
政治山

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