ここから本文です

【木村和久連載】アップダウンのあるコースは、お好きですか?

5/25(木) 7:40配信

webスポルティーバ

専門誌では読めない雑学コラム
木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第106回

 NHKの地質&地形番組『ブラタモリ』じゃありませんが、ゴルフコースの高低差、アップダウンについて、いろいろな見解を述べてみたいと思います。

【写真】「セクシークイーン」アン・シネ、厳選ショット

 ベテランのアマチュアゴルファーに、どういうコースが高級で、格式があるかと尋ねると、80%くらいの方が「平らな林間コース」と言います。それに、ゴルフコースについてうんたらかんたら言う人って、おおよそ年齢層が高めなんですよね。誰が設計したかを気にするのは、完全に昭和の人の感覚なのです。

 片や、今の若者は「誰が設計していてもいいじゃん」って思っています。第一、ゴルフ場に専門の設計家がいるなんて、知らない人が多いですし。

 コースの見方もよくわかっていません。若者のゴルフ場に対する善し悪しの判断はこんな感じです。

「値段が安くて、クラブハウスが立派で、風呂も豪華。それで、食事が美味しければもう最高ぉ~!」って。おいおい、コースの話はないのかよ~。

 もちろん、昭和のゴルファーは違いますよ。「ゴルフ場の善し悪しは、コースで決まる」と思っているコース至上主義者ばかりです。

「クラブハウス? 雨露がしのげればいいのよ。食事? カレーがあればいい。問題はコースだってば!」

 そんなふうに力説するオヤジが多いこと。

 ただし、アップダウンの話となると、年配の方は異口同音に「平らなほうがいい」と言うのです。これは、若いときにつらい思いをしたからに他なりません。

 ゴルフを覚えたてのとき、お金がないものだから、山奥の辺鄙(へんぴ)なコースに連れていかれて、しかも乗用カートがまだ普及しておらず、えっちらおっちら山歩きをさせられたんですね。ゆえに、平らなところでボールを打った記憶がない。いつも体を斜めにして打っていて、その結果、叩いてばっかり。だから、平面コース至上主義者になってしまったのです。

 でも、乗用カート化がこれだけ進むと、アップダウンのあるコースも何ら苦労せずにラウンドできます。しかも、なかなか魅力的ですよね。

 アップダウンというだけあって、たいがいは上りの分だけ、下りもあります。豪快な打ち降ろしホールなどに出くわすと、普段よりボールが飛んだ気がして、実に気持ちがいいものです。アップダウンコースもいいかなって思えてきます。

 世界的に見ても、例えばマスターズが開催されるオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブは、見た目よりアップダウンがあるコースとして有名です。テレビ画面を通して見ても、最終18番のグリーンに向かっていく上りは、えぇ~って感じですよね。

 高低差は、コースを面白くさせる”スパイス”として必要なアイテムなのです。

 設計者がどうやって高低差を利用してゴルフを楽しませているのか。私が昔メンバーだった鶴舞カントリー倶楽部(千葉県)を例にして、ちょこっと説明してみたいと思います。

 鶴舞CCは、井上誠一設計の東西合わせて36ホールある雄大なコースです。平らなコースだけ回ろうとするなら、東のアウト、西のインという選択があります。このルートなら、ほぼまっ平らな林間コースとして堪能できます。

1/2ページ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Sportiva

集英社

Sportivaムック
4月13日発売

定価 本体1,472円+税

フィギュア特集
『羽生結弦 平昌への道』
■ヘルシンキの激闘
■宇野昌磨、本田真凜ほか