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【テック企業は植物を愛し始めた】アマゾン、50カ国から4万本の植物

5/25(木) 12:20配信

WIRED.jp

シリコンヴァレーのテック企業が、こぞってオフィスに植物を植え始めている。だが、3つのガラスのドームから成るアマゾンの「スフィア」に敵う場所はないだろう。2018年のオープンまでに、50カ国から4万本の木が集められる予定だ。

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アマゾンのロン・ガリアルドが担当しているのは、おそらく社内で最も変わった仕事だろう。彼は勤務時間の大半を、何千もの植物の世話をして過ごす。その植物は、シアトルのダウンタウンにあるアマゾンの本社キャンパスの真ん中にある直径90フィート(約27m)のガラスドーム、「スフィア」に送られるのだ。

2017年5月上旬、ガリアルドは業者がレーシーツリーファーンをAmazon Primeのトラックから引っ張り出し、スフィアの広いドアから中に運び込んで植えるのに立ち会った。レーシーツリーファーンはたくましい原始的な植物で、大きなものは高さ50フィート(約15m)まで育つ。 ガリアルドによれば「温室スタッフのお気に入りの植物」だという。今回植えられた樹は、街はずれにあるアマゾンの温室で、3年かけて育てられたものだ。2018年にオープン予定のスフィアに送られる4万本の植物の、第1号である。

テック企業は植物を愛し始めた

従業員がスクリーンばかり見ている時間が長いせいか、あるいは自然に囲まれていると能率が上がるという多くの根拠のためか、テック企業は急に植物を愛し始めた。Airbnbはサンフランシスコ本社のロビーに、植物でできた「生きた壁」を設置した。アップルはクパチーノの新キャンパスに、8,000本の木を植えて小さな森をつくろうとしている。アドビはカリフォルニア州サンノゼのオフィスに、バイオフィリックデザイン(自然を生かしたデザイン)を取り入れた。

だがこれらの事例も、3つの半球を組み合わせたアマゾンの大温室に比べると色褪せてしまう。スフィアは会議室と温室を組み合わせた施設で、400種以上の珍しい植物(と珍しくない植物)が植えられている。

アマゾンが5年前に新しいキャンパスの建設を始めたときから、彼らはデザインに自然を織り込むことを明言していた。従業員は「ドップラー」と名づけられた38階建てのビルの窓を開けることができる。キャンパス内の30棟のビルの間には、林のある広場が点在する。犬たちは犬専用の公園ではしゃぎまわる。

そして、スフィアがある。オフィスビルの機能を保ちながら、屋外の空間を屋内にもち込むものとして設計された空間だ。「問題は、どうやってそれを意義のあるかたちで実現するかということでした」。アマゾンの新しいキャンパスを手がけた設計会社NBBJの主任建築家、デール・アルバーダは言う。「単に植物をオフィスにもち込むだけでは、解決になりません」

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最終更新:5/25(木) 12:20
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