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CEOを支え、職場の士気を高める「CHO」とは

5/25(木) 18:36配信

オトナンサー

笑いは会社や職場、社員を活性化する

 日常生活に、ユーモアによる笑いがあれば、おおむね明るく楽しい毎日が送れるのではないでしょうか。そのような家庭は夫婦や親子の会話が弾み、笑顔のある良好な関係が築けているはずです。「笑う門には福来る」。会社や仕事においても、ユーモアによる笑いがあれば、社内が活性化され、社員同士のコミュニケーションは円滑になり、取引先との関係も良好になるでしょう。TPOをわきまえたユーモアと笑いは会社や職場、社員、仕事を活性化します。

 ある調査では「ダジャレが言えるようなユーモアのある会社に勤務する社員と、そうでない会社に勤務する社員との間には、職場環境への満足度に約4割の差がある」との結果が出ました。笑いが少ない環境では、6割以上の人が満足していないということです。また「会社で笑いが起きると仕事のやる気がアップするか」を聞いたところ、約7割が「アップする」と答えました。皆さんの職場はどうでしょうか。

 ユーモア(Humor)の語源は人間(Human)と言われています。ユーモアによって笑うことができれば、人間は本来持っている明るさや優しさ、温かさといった性質、「心」を出すことができます。笑うことによって怒りなどの感情が抑えられ、わだかまりは消え、イキイキと明るくなれるのです。周りへの思いやりも生まれます。

 最近は医療現場や介護施設などでも、笑うことで健康増進につなげる取り組みが注目されています。脳科学でも、ユーモアなどによる笑いで脳内に「β-エンドルフィン」などの健康に良いホルモンが分泌されることが証明されているのです。

社内にユーモアを理解する役員を置く

 会社は人の集まりですから、取引先も、しかめ面でギスギスした雰囲気で仕事をする会社よりも、笑いがあり、明るく楽しく一緒に仕事ができる会社や担当者を好みます。明るい会社、担当者には人が寄ってきます。私は会社にはCEO(最高経営責任者)などと同じように、CHO(Chief Humor Officer=最高“面白”職場責任者)を置くべきだと考えています。社内にユーモアや笑いを理解する役員がおり、その効能を会社全体に説いてリードすれば、ユーモアや笑いが社内に浸透し、明るく活気ある会社になるでしょう。

 もし、私がCHOだとしたら、次のような取り組みをするでしょう。まず先に紹介したような調査を行い、笑いのある、明るい職場になっているかどうか、社内のユーモアの浸透度を確認します。次に社内、職場に必ずいると思われる面白い人、ビジネスユーモアのリーダー的存在を探すのです。いない場合は苦労しますが、どこの社にもこうした人はかなりの確率でいると思います。

 そうした人と連携して計画を練り、ビジネスユーモアの浸透とレベルアップを図ります。社外から笑いのセンスのある講師を招いて勉強することも必要でしょう。会議のやり方もチェックします。時としてユーモアが飛び出すような、楽しく効果的な会議運営を目指すのです。リーダー的存在には、仕事の一環で取り組んでもらいますから、その貢献度をきちんと評価します。

 ほかにも、さまざまな取り組みが考えられますが、大切なのは、定期的にこうした取り組みが効果を発揮しているのか調査・確認することです。そして、それを基に、取り組みの改善をしていきます。

 私は長年、広告営業という仕事でお客様と接してきましたが、最も心がけたのはユーモアによる「笑いのコミュニケーション」でした。その日にお会いするお客様にどのようなユーモアや笑いで接するかを真剣に考え準備しました。お客様によってユーモアや笑いへの反応、好みも異なります。「限られた時間の中で、タイミングよくユーモアや笑いのコミュニケーションを取るにはどうすればよいか」を考え、動きました。時にすべり、失敗し、時にうまく行き、何度も試行錯誤して「笑いのツボ」を学んだのです。

 ツカミ的に、手っ取り早く笑いを取るユーモアでは、ダジャレが有効でした。ダジャレをモチーフにしたネクタイを締めていき、タイミングよく披露して笑いを取ることには、何度も成功しました。「今日はどんなユーモアを披露してくれるのか、どんなネクタイをしてくるのか」を楽しみに待ってくれるお客様も大勢いました。

 笑いのあるコミュニケーションで広告営業の仕事も円滑に進みました。「何かユーモアのある、面白い人」とお客様に評価していただき、スムーズな仕事の展開に役立ちました。先輩や同僚、部下との、職場における円滑なコミュニケーションにも「面白い人」、ユーモアが生きたように思います。

「笑いのPDCA」でコミュニケーションを磨く

 今から思えば自分なりに「笑いのPDCAを回していた」わけです。お客様の笑いのツボを考え、ユーモア・笑いの計画(Plan)を練り、それを実行(Do)し、それがウケたかどうかを評価(Check)し、次に向かって改善する(Action)という動きです。これを繰り返すうちに、自分のユーモアや笑いのコミュニケーションが磨かれたような気がします。

 やはり、重要なのは自分で考え、動くことです。ユーモアや笑いを生むには、事前によく考えて準備することも必要ですし、いざお客様と接する場面においても、臨機応変に考え、動くしかありません。「目配り、気配り、思いやり」を肝に銘じましょう。

ビジネスユーモア研究家 川堀泰史

最終更新:5/25(木) 18:36
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