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とっつきやすくわかりやすくなれば人生も変わる! ゾンビ先生のゆる~い哲学講義

5/25(木) 6:30配信

ダ・ヴィンチニュース

 哲学とは人としての生き方や考え方の本質を問う学問だ。だから、その中にはさまざまな悩みを解決してくれるヒントが隠されている。しかし、本当に悩んでいるときには、難しく回りくどい説教じみた話は聞きたくないと拒否してしまう。だから、とっつきにくくわかりにくい哲学書は敬遠され、せっかくのヒントを見逃してしまうことになる。そこで、誰にでもわかりやすく、ゆるい語り口調で人生の本質について説いてくれる『(推定3000歳の)ゾンビの哲学に救われた僕(底辺)は、クソッタレな世界をもう一度、生きることにした。』(さくら剛/ライツ社)を取り上げる。

会話形式だから楽に読める

 世の中を面白くないと思いながら生きている青年・ひろと約3000年もの間生き続けている(死に続けている?)哲学ゾンビのゾンビ先生が自殺の名所で出会うところから話が始まる。結果的にひろには自殺の意思などなく、単なるゾンビ先生の勘違いだったのだが、その出会いがひろのつまらない人生を大きく変えることになる。ひろがゾンビ先生、そして途中から加わったゾンビ先生の教え子・エリ先生と繰り広げる何気ない会話の中から哲学の初歩を学んでいく。小ネタも随所にちりばめられているから、堅苦しい本は苦手という人でも楽に哲学について学ぶことができる。

哲学はAKBでありゲームの攻略本?

 初めて講義を受ける際、ひろは「哲学なんて科学や数学と比べたら役に立たないような気がする」と素直な感想を述べた。だが、哲学はすべての学問の出発点だ。そのことをゾンビ先生はAKBと各メンバーの卒業になぞらえて説明した。主要メンバーが抜けても、きちんとセンターを張るメンバーが現れ、グループを存続させている。その様子を哲学から派生した学問と本質的な課題だけが残った現代の哲学に結びつけたのだ。また、哲学は、時間の限られている人生の中でできるだけ問題を楽にクリアできるように手引きするゲーム攻略本のようなものだともたとえている。ここまでわかりやすいイメージを示してくれれば、哲学も確かにとっつきやすくなる。

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