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ワインソムリエは「検索機能」 気軽に利用するための会話術

5/26(金) 16:00配信

NEWS ポストセブン

 ワインバーやレストランのワインリストには多くのワインが並び、ワインの名前、生産年、価格などが書かれている。だが、初心者には意味不明なカタカナの羅列に見え、頭がクラクラしそうだ。そんな時、ワインリストをどう読めばいいか?

 ベストセラーとなっている『図解ワイン一年生』の著者であるソムリエの小久保尊氏は、「何でもいいので、まずは知っている言葉を探すことです」とアドバイスする。

 好みのぶどう品種(「カベルネ・ソーヴィニヨン」や「シャルドネ」など)が見つかればしめたもので、おおよその味がわかるはずだ。産地の名前がわかった場合も同じ。また、産地がどの程度限定されているかがわかれば、そのワインの格もわかる。同時に大切なのが、もちろん価格。

「コストパフォーマンスがいいワインが多いのは、その店で一番安い価格帯のワイン。店としてはお客さんに『この店は安くてもおいしいワインを揃えている』と思われたいので、その価格帯のワインに力をいれていることが多いからです」(小久保氏)

 ちなみに、一般的に店での価格は小売価格の2.5~3倍程度だという。ふだん自分で買って家で飲んでいるワインの価格と比べれば、店で出しているワインのレベルがわかる。

◆ソムリエとの具体的な会話術

 ソムリエと話すとき、初心者ほど初心者と思われないようにと身を固くして、素っ気ない態度を取ってしまうことが多い。だが、それは損だと小久保氏はいう。

「ソムリエは便利な検索機能だと思い、気軽に利用してください」

 グーグルでネット検索するように、好みの味、ぶどう品種、産地、生産者、そして価格などを伝えれば、ソムリエはその条件に合うワインをリストアップしてくれる。店にはワインリストに載っていないワインも用意されていることがあり、その中からお勧めを選んでくれることもある。

 好みの味を伝えるときに大事なのは、「重め」「軽め」「繊細」「渋め」「渋みが少ない」「果実味がしっかりしている」「すっきりした辛口」「甘め」……など、なるべくシンプルな言葉を使うことだという。

「一番困るのは『飲みやすいものはどれか』という聞き方です。人によってどういうワインが飲みやすいかは違いますから。また、陽気な中高年の方に多い『おいしいものを頼むね!』という注文も困ります(笑い)。理由は同じです」(小久保氏)

※週刊ポスト2017年5月26日号