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新時代スーパー・スポーツサルーン──BMW極秘のテストコースで次期型M5を試乗

5/26(金) 6:30配信

GQ JAPAN

南仏はプロヴァンスにあるBMW極秘のテストコースで、開発中の次期型M5に西川淳が試乗した。カモフラージュ姿で現れたプロトタイプの出来栄えやいかに!?

【BMW M5 プロトタイプの動画とフォトギャラリーはこちら】

■只今、開発中につき

われわれ自動車ライター(自動車評論家、モータージャーナリスト)の仕事というものは、主として、デビューしたての新型車を公道やサーキットで試し、進化幅や完成度について時代の流れに則って評価することにある。基本的には、ナンバー付きの車両に海外、もしくは日本で乗ってみて、ああでもないこうでもない、と言うのが仕事というわけだ。

だから、正式発表前のプロトタイプ車両を試す機会など稀にしかない。国産車ならいざ知らず、海外メーカーなら尚さらだ。

「次期型M5の開発テスト車両に乗ってみませんか?」。断る人など、クルマ好きの評論家にはいないだろう。万難を排してチャンスをものにするのが、フリーランスの生き方だ。ボクもふたつ返事で承諾した。決定ずみのスケジュールなど、おかまいなしに。

南仏はプロヴァンス。海は見えない山間に、BMWグループのなかでは世界最大級の規模を誇るテストコースがある。BMWグループの施設であることを示すものは何もない。厳重に警備されたゲートを潜ってもなお、エンブレムのひとつも見当たらない。面白いことに、入り口付近のパーキングには、白いVWゴルフがやまのように停まっていた。FF化を進めるBMWにとっても、ゴルフは超えていくべき今のスタンダードというわけだろう。

擬装では隠しきれないくらいにロールス・ロイスのでっかいSUVテストカーと遭遇したのち、白く小さな建屋の前でシャトルから下りる。すでに、カモフラージュを施された次期型M5がスタンバイしていた。

■M5もついに4WD化

簡単に車両概要の説明を受ける。といっても、詳しいスペックはまだ教えてはもらえない。いくつか代表的なポイントをかいつまんで説明される。

最大のニュースは、M xDrive搭載、すなわち4WD化だ。さらに、次期型には現行型のようなデュアルクラッチトランスミッションではなく、トルクコンバーター付きの8段ステップトロニックATが組み合わされている。

と、ここまで聞いて、多くのMマニアやM5ファンはがっかりしてしまうも知れない。4駆で、トルコンATだって?? 実はボクもそうだった。たとえ現行型よりもハイパワー&ビッグトルクで、0-100km/h加速も速い、などと慌てて付け加えられたところで、スーパーカーじゃあるまいし、M5に単純な速さを求めてなんかいない、と反論したくもなるのがBMW M好きの人情というものだろう。果たして、次期型M5に熱狂的ファンを納得させるだけの説得材料がほかにあるのだろうか……。

あった。次期型M5には5つのドライビングモード設定が存在する。そして、そのうちのひとつが車両安定制御システムのDSCをオフしたときに選択可能な“完全後輪駆動”モードの存在であり、もうひとつが4WDなっても車両重量は現行型より軽く、そのうえでよりハイパワー&ビッグトルクの4.4リッター直噴V8ツインターボエンジンを積んでいること、だ。

このV8エンジン、現行型用と同じエンジンに思えてしまうけれども、実際には冷却システムを中心に大幅な改良を施した、ほとんど新設計のユニットである。そのパワースペックは軽く600馬力を超えてくるという。トルクも増大しているはずで、それゆえ、4WD化は必須だったわけであり、全域におけるスムーズな変速を得るために8段ATとの組み合わせがベターだったのだろう。ちなみに、変速性能そのものもデュアルクラッチシステムを上回ったという。

となれば、乗ってみるのみ!

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最終更新:5/26(金) 6:30
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