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世界で続発する「テロ事件」をリアルタイムで映す地図

5/26(金) 8:20配信

WIRED.jp

世界中で続発するテロ事件を、リアルタイムで表示する地図「Terrorism Map」を紹介。クラウドソーシングによってデータを集めることで、発生場所、犯行グループ、犠牲者数などを確認できる。

世界の「盗聴拠点」をひと目で確認できる地図

英中部のマンチェスターにある「マンチェスター・アリーナ」で2017年5月22日、自爆テロによって22人が死亡するショッキングな事件が起きた。英国で起きたテロとしては、3月22日(現地時間)にロンドン・ウェストミンスターで発生した事件に続くものだ。2017年に入ってから全世界で発生したテロ事件は496件、犠牲者は3,292名に上る(記事執筆時点)。

甚大な被害が報告されているテロ事件の多くは、ナイジェリア、イエメン、ソマリア、バングラデシュなど、多くの人に見過ごされている国で起きている。こうした問題に光を当て、テロ事件の残虐さを記録として残すために、写真のGPS情報を利用して地図と組み合わせるサーヴィスを手がけるEsri Story Mapsは、PeaceTech Labと手を組んで「Terrorism Map」を作成した。

この地図は、クラウドソーシングによるデータをもとに、左側に世界中のテロ事件を発生順に表示する。そして右側の世界地図上には、それぞれのテロ事件を色分けされた円を使って描いている。円をクリックすると、事件に関する詳細が左側に表示される。内容はWikipediaから引用されたものだ。

それぞれの項目には、事件の犯人とされるグループと犠牲者数が表示される。ドロップダウンメニューで指定すれば、「アルカイダ」「ボコ・ハラム」など、特定のテロリストグループから事件を絞り込むこともできる。また、URL末尾の西暦を表す数字を変更することで、その年のテロ事件を表示できる。

データはクラウドソーシングで集められているため、誤ったデータや好ましくないデータが表示される可能性もあるが、これに対してEsriとPeaceTech Labは責任を負わないと述べている。また、「テロの定義は本質的に主観的であり、この地図は寄与しているコミュニティによって左右される場合があります」と地図作成チームは続ける。

地図に表示された事件について異議がある場合は、「Improve the Map」(地図を改善する)ボタンを使用してWikipediaに訂正を送信することができる。

VICTORIA WOOLLASTON

最終更新:5/26(金) 8:20
WIRED.jp

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