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Huluはただ値上げをすれば良かった --- 宮寺 達也

5/26(金) 16:51配信

アゴラ

アメリカ発の動画配信サイト、Hulu日本版(https://www.happyon.jp/)が5月17日のリニューアルに伴うシステム移行で不具合を多発し、大炎上している。(参照:ITmedia NEWS(http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1705/23/news074.html))

動画が再生できなかったり、動画再生が途中で止まってしまったりと「動画配信サイト」の根幹に関わる不祥事であり、ユーザーは大迷惑である。

私もHuluのユーザーであるので「大丈夫だろうか?」と心配していた。だがまあ、私は心が広いし、エンジニアなのでシステム刷新に伴う不具合の苦労は良く分かる。多少の不具合くらいでは怒らないでおこう。むしろ不具合を発見して、公式サイトに報告しようとさえ思いながら、仏の心でサイトを開いた。

すると不具合に遭遇する前に、そもそも動画の再生が出来無くなっていた。新システムはHDCP対応モニタを必須としており、私の愛用モニター「FlexScan L997」はHDCPに対応していないので、そもそも観る事が出来なくなっていたようだ。

「良かった、私は動画再生の不具合に遭遇しなかった」

って、んなわけねーだろ。ちゃんと月額の料金をしっかりと払い、なんの著作権違反も犯す気の無い善良なユーザーが、そもそもサービスの利用を拒否されちゃったよ。激おこぷんぷん丸ですよ。

というわけで、私も解約してやろうと怒っているが、Hulu日本版はなぜこのような事をしたのか、どうすれば良かったのか考えてみたい。

Hulu日本版はコストダウンをしたかった

そもそも特にユーザーから不満の上がっていなかったHuluがなぜこんな下手なリニューアルをしたのか、アゴラ執筆者でもある松本孝行氏が解説記事を書かれている。

“なぜhuluはリニューアルをする必要があったのか(http://agora-web.jp/archives/2026203.html)”

この記事の中で松本氏は、

“「Hulu日本法人は赤字17億8,900万円を解消するべく、独自システムにする事で、Huluアメリカ本社へのシステム使用料・契約料をコストダウンしようとした」”

と推測されている。今回のシステムリニューアルは特に新しい機能が追加されたという事は無いし、ドメインが「hulu.jp」から「happyon.jp」に変わるというデメリットしか無い変更まで加えている。

「これまでのドメインを継続するにはHuluアメリカ本社との契約が必要である」(http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1705/10/news093.html)という記事も出ているので、かなり確度の高い推測だと思う。

確かに売上高163億3,770万円に対して、赤字17億8,900万円は大きな数字だ。何らかのテコ入れが必要なのは確かだ。

しかし、その対策としてコストダウンとはつくづく日本企業の悪いところが出たと思う。

Hulu日本法人は、ただ月額料金を値上げするだけで良かったのだ!

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最終更新:5/26(金) 16:51
アゴラ

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