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各地に根付く旧き良きモノ作りに惚れ込んで。―ビームス フェニカ ディレクター/ テリー・エリス

5/26(金) 17:30配信

エイ出版社

BEAMS fennicaのディレクターを魅了する民芸品とは

長らくファッションの次元で語られることのなかった、地域性とハンドクラフトならではの温かみをもつ民芸品。ロンドンを拠点とするBEAMS fennicaのディレクター、テリー・エリス氏は、そんな日本や北欧を中心とした世界各地の民芸や伝統文化に魅了され、普段の生活やファッションに取り入れる試みを続けている。

代々伝わるクラフトとファッションの融合。

1986年よりBEAMSロンドンオフィスでバイヤーを務め、高感度な海外ブランドを日本のマーケットへ紹介してきたテリー氏。ファッションだけでなくインテリアの分野でも大きな功績を残した彼は、大きな影響を与えてきたひとりである。常に最先端の現場で活躍してきたテリー氏は、世界各国の様々なプロダクツに触れるなかで、だんだんと地域と住民に根づいた民芸品に惹かれるようになった。とりわけ日本の民芸品や伝統文化への造詣が深く、かれこれ25年間は日本各地を飛び回り、研究と収集バイイングを続けている。2003年には『クラフトインの橋渡し』をテーマにしたレーベルfennica立ち上げ、ハンドクラフトのテーブルウエアやインテリアをはじめ、旧くから伝わる作りやデザインを取り入れた洋服やアクセサリーを展開している。いわずもがな、テリー氏はその世界観の体現者だ。ロンドンの自宅では日本の焼き物や家具に囲まれて暮らし、ワークやミリタリー系のオーセンティックなウエアを好む。スコードロンパッチに加賀友禅の技術を取り入れたA‐2など、国もバックボーンも異なるプロダクツを見事に融合させ、シンプルながらもコンセプトをしっかりと感じるスタイルである。

「ファッションは常に移り変わるけれど、民芸はずっと変わらないものを作り続けています。両者が互いに影響し合うようなプロダクツを作ることができたら面白いなと思っています。また、1920年代に陶芸を学ぶためイギリスへ留学し、日本の民藝運動の中心人となった陶芸家の濱田庄司氏は、自国のモノ作りに誇りを持ちつつ海外のセンスも吸収した大変スタイリッシュな男でした。彼のように、グローバルな視点で民芸や伝統文化を再構築したいですね」

●Terry Elis’s Profile:
1980年代初頭にロンドンで仕事を通じ北村恵子氏に出会う。’86 年よりBEAMSロンドンオフィスにて二人でバイイング を担当。’95年にBEAMS MODERN LIVINGを始動し、北欧や日本の名作家具を紹介。日本のインテリアブームを牽引した。’03 年にfennicaを始動。

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最終更新:5/26(金) 17:30
エイ出版社