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「闘う集団」川崎か、「あきらめない」栃木か。Bリーグ初代王者は?

5/26(金) 11:46配信

webスポルティーバ

Bリーグ2016-2017 クライマックス(4)
◆チャンピオンシップ・ファイナル展望

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 ここまできたら、確率もデータも、戦術もジンクスも、さして意味を持たないだろう。泣いても笑ってもラスト1試合。勝利の女神は、どちらのチームに微笑んでもおかしくない。

 Bリーグ・ファイナル――川崎ブレイブサンダースvs.栃木ブレックス。川崎も、栃木も、初代王者となるべき資格も実力も物語も持っている。

 今季レギュラーシーズンで49勝11敗と、リーグ最高成績を残した川崎。得点王に輝いたニック・ファジーカス(C)にスポットライトが当たりがちだが、これほど日本人選手が躍動するチームはリーグ広しといえども他にはない。

※ポジションの略称=PG(ポイントガード)、SG(シューティングガード)、SF(スモールフォワード)、PF(パワーフォワード)、C(センター)。

 日本代表でも活躍した経歴を持つ北卓也ヘッドコーチ(HC)が率いるチームは、彼の現役時代を彷彿とさせるバイタリティあふれる「闘う集団」だ。

 ガード陣は粒ぞろい。キャプテンの篠山竜青(PG)は、まさに「闘将」と呼ぶにふさわしい。プレーだけでなく、勝利への執着心が深いチームの精神的支柱だ。さらに、日本屈指のシューターの辻直人(SG)。「打った瞬間に入ったとわかった」と言うシューターは稀にいるが、辻は好調時なら「ボールをもらった瞬間にシュートが入ることがわかる」と言う天才シューターだ。また、チーム加入3年目のバックアップガード藤井祐眞(PG)の今季の成長にも目を見張るものがある。

 一方、ガード陣ほど派手さはないものの、フォワード陣には192cmの栗原貴宏(SF)、190cmの長谷川技(SG/SF)、200cmの野本建吾(SF/PF)と、サイズと身体能力に優れる選手が揃っている。なにより、愚直にマークマンにプレッシャーを与え続けるディフェンス能力を持ち併せており、彼らは間違いなく「勝てるチーム」に不可欠な戦力だ。

 特にインサイドには、リーグナンバーワンプレーヤーと呼んでいいだろうファジーカスがオフェンスの柱として君臨する。もうひとりの外国籍選手のライアン・スパングラー(PF)も身体能力が高く、身体を張った献身的なプレーがウリだ。スパングラーは昨年のNCAAトーナメントでオクラホマ大をファイナル4に導いた実績を持ち、そのプレーぶりを知っていたファジーカスが太鼓判を押して獲得に推薦した好選手である。また、帰化選手である39歳のジュフ磨々道(ままどぅ/PF)もプレータイムはさほど長くないものの、随所でいぶし銀の輝きを放つ。

 レギュラーシーズンは中地区の首位をひた走った川崎だったが、今年1月にスパングラーが左ひざ関節骨挫傷で長期離脱することになった。しかし、このスパングラー不在の約3ヵ月の期間に野本などの日本人選手のプレータイムが急増したことが成長を促し、チーム力全体の底上げとなった。

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