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金沢らしい和の空間で過ごす〈ミナ ペルホネン〉の世界。

5/27(土) 12:50配信

Casa BRUTUS.com

伝統的な日本家屋を店舗にオープンした〈ミナ ペルホネン金沢店〉。洋服から家具、インテリアファブリックまで、ミナ ペルホネンが手掛ける現在を和の空間で楽しむことができる。

2017年4月1日にオープンした〈ミナ ペルホネン金沢店〉は大正時代に建てられた日本家屋をそのままショップ空間にした店である。元材木商の邸宅であった建物ゆえに、さまざまな木材が贅沢に用いられ、2つの立派な蔵と庭園を持ち、さまざまな和のしつらえが残されている。

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店のある石引は、兼六園から湯涌温泉に向かう場所にあり、金沢城を築くために石を曵いた由来から名付けられたという。最近では個性的なカフェや書店ができ始め、地元でも注目されているエリア。商店街から少し入った、とても静かな住宅街に位置する。

「保存状態がよく、前のオーナーさんがとてもきれいに住んでいらっしゃった建物でした。内装はほとんどそのままにしています。ギャラリーや美術館に来たかのように、ゆっくりと時間を過ごしてもらいたいですね」とデザイナー皆川 明。

金沢店では、コレクションアイテムから、インテリアファブリック、家具や日本の工芸品、ヴィンテージアイテムまで、ミナ ペルホネンが関わっているもの、ことがゆるやかに配置され、ゆったりと展示されている。

日本家屋なので、玄関から靴を脱いで店舗にあがるというミナ ペルホネン初のスタイルだ。畳があった場所には京都店、代官山店同様に、京都の職人が丁寧に仕上げた革のタイルが、また木の床は煤竹(すすたけ)と合わせて、押し入れなどは和紙職人ハタノワタルによる和紙が貼られた展示スペースに…と、モダンな要素との組み合わせが心地よい。

格子窓や昔ながらのゆらぎのあるガラスを通して入る光や日本家屋特有の影が美しい。室内に使われている照明はほとんどが以前のままのもので、夕方になると当然、店内は暗くなってくる。するとゲストには懐中電灯が渡され、その明かりで、商品を見ていくのだという。和の空間が持つ陰翳もそのまま楽しめるのである。

金沢店はミナ ペルホネンの12店舗目となる店だ。2016年に代官山に旗艦店を移転、夏には青山にライフスタイルショップ〈call〉をオープンし、カフェも併設した。また2017年4月22日には、素材という意味である〈マテリアリ〉の名前を持つ新店舗を代官山にオープンさせる。店ひとつひとつに個性があり、その場所にしかないミナ ペルホネンのものづくりが感じられる。

〈ミナ ペルホネン金沢店〉

石川県金沢市石引2-17-19 TEL 076 223 3722。11時~19時。不定休。

photo_Norio Kidera text_Rie Nishikawa

最終更新:5/27(土) 12:50
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