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武藤嘉紀が振り返る今季の苦闘。「すべてうまくいく人生なんてない」

5/27(土) 17:20配信

webスポルティーバ

 苦しんだケガからの復活を期した武藤嘉紀にとって、マインツでの2シーズン目も試練の年になった。

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 昨季終盤に痛めた膝が思うように回復せず、チームの始動に出遅れると、2番手のFWとして開幕を迎えることになった。それでも短い出場時間で結果を残していたが、今度は9月末に行なわれたヨーロッパリーグの試合で右膝の靭帯を損傷してしまう。年末にはプレー可能な状態にまで回復していたが、負傷箇所をかばっていると見たマルティン・シュミット監督は起用を見送り、年内は出場機会が訪れなかった。

 ウィンターブレイクを挟んで復帰を果たしたが、今度はチームが低迷し、残留争いに巻き込まれることに。武藤の復帰ゴールも4月上旬の第27節ライプツィヒ戦まで待たなければならなかった。

 リーグ戦19試合で5ゴール2アシストという結果に、武藤は納得していない。「1年間続けて点を取り続けることがFWとしても選手としても大事なことだと思うので、まずはケガせず、しっかり戦い抜くことが大事かなと思います」と、ケガをしないことの重要性を強調した。

 武藤は昨季から計3回膝を痛め、リーグ戦28試合を欠場。まるまる1シーズン近い期間を棒に振ったことになる。再起を誓った今季の序盤での負傷がどれほど精神的につらいものであったかは想像に難くない。

 だが、武藤はそこから再び戻ってきた。チームも個人もなかなか結果が出なかったが、事実上の残留を決定づけることになった第33節フランクフルト戦では、チームを救う逆転ゴールをマーク。「今シーズンはケガもあってつらい時期もありましたけど、前を向いてひたむきに頑張った結果が最後の最後で実ったのかなと思います」と感慨に浸った。

 これまでの武藤のキャリアは、自身も「今まで落ちたことがない」と言うように、順風満帆だったと言っていい。2013年、慶應義塾大学在学中に特別指定強化選手としてFC東京に加入すると、4年次にはプロ契約を結ぶ。そのシーズンにリーグ戦13ゴールを挙げる活躍を見せ、翌年には日本代表に定着。2015年夏にマインツへ移籍すると、加入半年で7ゴールをマークして、ビッグクラブも獲得を狙う存在になった。

 そこからのたび重なる負傷だ。今年3月には、すでに復帰していながら日本代表から漏れた。トップレベルへの道を駆け上がってきた武藤にとっては、耐え難い停滞だった。

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