ここから本文です

香川に訪れた殻を破る好機。ドルト復帰後初タイトルへ

5/27(土) 11:20配信

フットボールチャンネル

 現地時間27日、ボルシア・ドルトムントはDFBポカール決勝でフランクフルトと対戦する。長谷部誠を失ってから調子を落としたフランクフルトは調子が良いとは言えない。大舞台に縁がなかったと言われる香川にとっては大きなチャンスだ。(取材・文:本田千尋)

香川は35得点で2位 ブンデスリーガ日本人得点ランキング 1位は…

●長谷部を欠くフランクフルトは不調

 “成功体験”を掴めるか。2017年5月27日のDFBポカール決勝、ボルシア・ドルトムントはベルリンでアイントラハト・フランクフルトと戦う。オリンピア・シュタディオンでの一発勝負。長かった今季も、ようやく最終戦だ。

 22日に行われたU-19ブンデスリーガの決勝戦では、U-19チームがU-19バイエルン・ミュンヘンに勝利したドルトムント。120分間で互いにゴールを譲らず、PK戦の末に宿敵を退けた“弟たち”に続いて、是が非でもタイトルを掴みに行きたいところだ。  

 そんなライバルとの死闘を制した弟分とは違って、兄貴分が戦う決勝の対戦相手はフランクフルト。もちろん一発勝負なので油断はできない。しかしフランクフルトは長谷部誠を負傷で欠いてから、前半戦のような好調を維持できなくなった。ニコ・コバチ監督の率いるチームで、リベロという特殊なポジションをこなせるのは、どうやら長谷部しかいないようだ。

 前半戦を6位で折り返したフランクフルトは、結局11位でシーズンを終えることになった。5月に入ってから、最後の3試合は1分2敗。第33節マインツ戦では2点差をひっくり返されるなど、シーズン終盤の調子は決して良くはない。バイエルンと比べると、どうしても与し易いと言えるだろう。トーマス・トゥヘル監督やエースFWピエール=エメリク・オーバメヤンの去就がメディアを賑わせているが、そんな喧騒をよそに、勝ち切ってゴールドの杯を掲げたいところだ。

 撃ち合いを制した最終節ブレーメン戦の後で、香川真司は意気込んだ。

「週明けからまたトレーニングがあるので、その頃にはまた違うモードになっていると思う。まだバカンスは始まってないので、必ず優勝できるように、頑張っていきたいと思います」

●ビッグマッチに縁がなかった香川

 無事にポカールを「優勝」で終えることができれば、香川にとって、ドルトムントでは11/12シーズン以来のタイトルとなる。(当時マンチェスター・ユナイテッドを率いていた)サー・アレックス・ファーガソンの御前試合でゴールを決めた12年の決勝バイエルン戦。黄金のカップを置き土産に、“23番”はマンチェスターに旅立った。

 しかし香川は、14年にドルトムントに復帰してからの3シーズンで、未だタイトルを獲得できていない。リーグ戦はもちろんのこと、ポカールではここ2季連続で決勝に進出したが、14/15シーズンはVfLヴォルフスブルクに、15/16シーズンはバイエルンに敗れて準優勝に終わっている。ユルゲン・クロップとトゥヘルの両監督の下で一定の出場機会を確保し、ゴールとアシストを記録してきた香川だが、まだ“成功体験”には届いていなかった。それは、トゥヘル体制でビッグマッチに縁がなかったことの一因なのかもしれない。

 だからこそ今シーズン最後の決戦で先発の座を掴み、ゴールを決めてドルトムントの優勝に貢献する。そしてその手で金色に輝くポカールを掲げたなら、また一つサッカー選手として、殻を破ることができるはずだ。

(取材・文:本田千尋)

フットボールチャンネル

記事提供社からのご案内(外部サイト)