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【U-20 イタリア戦プレビュー】田川、杉岡らが初先発へ。エースFW小川を失いカウンター型へシフト

5/27(土) 8:39配信

SOCCER DIGEST Web

ここ2試合よりも慎重に出る可能性は高い

 日本は5月27日に決勝トーナメント進出を懸けてイタリアとのグループステージ最終節に臨む。勝てばグループ2位通過となるが、引き分け以下(3位)の場合、他グループ3位との争いとなり、成績上位4か国以内に入れば突破が決まる。

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 この試合で最も注目されるのは、ウルグアイ戦で左膝前十字じん帯断裂および半月板損傷の重傷を負った小川航基の代役。FW枠で登録された久保建英、あるいは、田川亨介の二者択一と見られたなかで、イタリア戦では後者の初出場が濃厚となっている。

 前日練習で岩崎悠人と2トップを組んだ田川の最大の持ち味は、敵の背後を突くスピード。所属する鳥栖ではその持ち味を生かしてリーグ戦では7試合・1得点(12節終了時)の成績を残しており、「背後に抜けてゴールを狙う動きをしたい」と、今大会初の出番へ意気込む。

“速さ”という点では前線でコンビを組むであろう岩崎とタイプが被るだけに、互いが息の合った連係を見せられるかはポイントのひとつとなる。同時に背後を狙うのではなく、どちらかが中盤に落ちて起点を作ったうえで、もう一方が裏へ飛び出す動きを意識したい。

 もっとも、ここまで1失点しか喫していないイタリアの守備陣を崩すのは容易ではないだろう。勝点1を加え、3位での突破に望みを託せるのならばあえてリスクを冒す必要性はない。そこは試合展開にも寄るが、内山監督の「バランスを崩してカウンターを喰らっちゃうっていうことは避けたい」との言葉を借りれば、ここ2試合よりも慎重な戦い方になりそうだ。

 両SBに、守備力に計算が立つ選手たちを抜擢しそうなのも、おそらくそうした意図からだろう。特に、田川と同じく初出場となりそうな杉岡大暉には、マッチアップするであろうイタリアのリッカルド・オルソリーニを封じる役割が託されている。

 日本にとって最も避けたいのは、縦へと突破力、あるいは、カットインからのダイナミックな仕掛けが光る敵のキーマンを勢いに乗らせてしまうこと。ここ2試合左SBで先発していた舩木翔との違いを「守備のところ」と豪語する杉岡が、相手との1対1の局面でどれだけのパフォーマンスを見せてくれるのかは見ものだ。

 仮に、そこで劣勢に持ち込まれた際は、周囲のサポートが不可欠。原が「たぶん、杉岡がマッチアップすることが多くなると思うので、そこはしっかりサポートに入ってあげて、うまく対応できればいいと思います」というように、状況によってはボランチと挟み込んで封じる必要も出てくるかもしれない。

 いずれにせよ、今までよりも守備に重心を傾け、前線の速さを生かしたカウンターで勝機を見出す形にはなりそうなのは想像がつく。相手の出方を窺いつつ、最善の選択をしたうえで次なるステージへとつなげたい。

取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)

最終更新:5/27(土) 8:40
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