ここから本文です

樹木葬は大きく分け3タイプ、細分化すると100種類以上

5/28(日) 16:00配信

NEWS ポストセブン

 そこはお墓でありながら、墓石も写真もない。あるのは雄大な自然と、年々育つ樹木だけ…。昨今、「室内墓」とともに新しい埋葬の形として「樹木葬」が大きな注目を集めている。しかし、その内容はさまざまなことをご存じだろうか。ノンフィクションライターの井上理津子氏が「樹木葬」に迫った。

 * * *
 樹木の足下に遺骨を埋葬する。「樹木葬」から思い描くのは、やがて土に還ることだろうか。あるいは、美しい花が咲く庭に眠ることを想像する向きもいるかもしれない。

「樹木葬ってどう思う?」と、知人ら25人に聞くと、概ね「いいんじゃない」との反応だ。「自分は選ばないだろうけど、選ぶ人の気持ちはわかる」と消極的賛成派が多かったが、積極的賛成派も4人いて、その人たちは言う。

「山歩きを趣味にしてきた。緑の中にいるのがいちばん気持ちいいから、死後の“住処”は草木に囲まれたい」(60代、女性)

「死んだら自然に帰りたい。海に散骨して跡形がまったくなくなるのは寂しいので、間をとって樹木葬」(70代、男性)

「母の納骨のとき、お墓に古い汚れた骨壷が入っているのを見て、ゾッとした。木に生まれ変われる感じなのがいい」(50代、女性)

「安そう。管理も楽そう。子供に負担をかけなくて済みそうなので、選びたい」(60代、女性)

 お墓相談の第三者機関「『いいお墓』お客様センター」(東京都中央区)のアドバイザー、田中哲平さんは樹木葬をこう説明する。

「広義には、樹木を墓標にするお墓のことですが、家族葬と同じでイメージが先行して人気が出ています。少人数で葬儀を執り行う家族葬が何かよくわからないまま『なんだか、あたたかそう』と選ぶ人が増えましたが、樹木葬も『なんだか、自然っぽい』というイメージでしょう。定義付けのないまま、さまざまな形態に広がってきました」

 樹木葬は大きく3タイプに分類できるという。

・里山タイプ=自然保全を目的に、山林などに樹木を植えて墓標とし、その下に納骨する等
・公園タイプ=都市郊外の霊園などに、芝生状の一画を設け、1本~数本の「シンボルツリー」を植え、その周辺に納骨する等
・庭園タイプ=都市部の限られたスペースに、シンボルツリーや花木を植えてガーデニング風の雰囲気にし、区画の下に納骨する等

1/2ページ