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エナジードリンクが心臓に悪いって、それはカフェインのせい?

5/28(日) 7:40配信

MEN’S+

 クセになる人も多いエナジードリンク。しかしながら、飲みすぎると心臓に害を及ぼす可能性があるとも、以前より伝えられています。 
 
 そこで今回、その原因はカフェインなのか? それを究明しようとした研究に関してご紹介します。

 「どんなに疲れていたって、エナジードリンクを飲めば、たちまち元気」と思っている方も少なくないようです。 
 
 しかしながら、最近米国心臓学会が発表した研究報告によれば、「エナジードリンクには高い効果もあります。ですが、その反面、心臓の電気信号や血圧に悪影響を及ぼす可能性があるという数値が出た」との報告がありました。そして、その続きがびっくりです。「その原因は、ドリンクにたっぷり含まれている“カフェイン”ではない!」ということなのです。 
 
 その研究では、18人の若者の被験者を2つのグループに分けたとのこと。 
 
 第1グループの被験者には砂糖108グラム、カフェイン320ミリグラム、その他、さまざまな成分を含有した32オンス(約950ml)のエナジードリンクを提供しました。そして第2グループの被験者には、同量のカフェインの入った試験用飲料と、ライムジュースとチェリーシロップを提供したとのこと。 
 
 そうして6日後(すなわち飲料の成分が、体内から完全に排出されていると考えられる日)、両グループの被験者に、それぞれ前回と逆の飲料を与えました。そして、それぞれの飲料を被験者が飲んだ後、24時間以内に各5回、被験者の血圧と心臓の活動電位を測定したそうです。 
 
 
 その結果、エナジードリンクを飲んだグループでは、QT間隔(心室が1拍を打ち出すのにかかる時間)が、より長くなっていることがわかりました。この間隔が正常時よりも長い場合や短い場合、心拍異常が生じる可能性があるのです。 
 
 血圧に関しては、両グループともに収縮期血圧に同様の上昇が認められましたが、エナジードリンクを飲んだグループの方が、元の数値に戻るまでの時間が長くかかったという結果に(エナジードリンクを飲んで肝炎に罹ることに関しては、こちらをご覧ください)。 
 
 研究者らはこの結果から、「カフェイン以外の成分が心臓に作用している可能性があるが、有害事象の原因成分を特定するには、さらなる研究が必要である」と、結論づけています。 
 
 有害成分の特定は、至難の業となりそうです。と言うのも、どのブランドも独自の成分配合でドリンクを生産していると述べているからです。 
 
 一般的によく知られているエナジードリンク2種には、グアラナ(ブラジル産のココアの一種でカフェインも含有している)、アミノ酸、タウリンが含まれていますが、それらの成分を混ぜ合わすこと、特にアルコールその他、刺激物と混ぜた場合への懸念があり、その点に焦点を当てた研究として、2012年のオーストラリアで行われた研究があります。 
 
 今回の研究は、ちょっと説得力に欠けるかもしれません。その理由のひとつは、研究の規模が小さいこと。特に被験者の人数が少なく、研究実施期間が短いという点です。 
 
 このように少ない被験者から得た結果を、“決定的な研究結果”と言うことはできませんし、エナジードリンクの心臓への長期的影響を、この研究から割り出すこともできません。また、今回の研究の被験者は健康な若年成人であり、すでに心臓に疾患をもつ人が、エナジードリンクを飲むとどのような影響が出るのかについては知る余地もありません。 
 
 今回の結果を確信のもてるものとするためには、さらに規模を拡大した研究の実施が必要となります。しかしながら現時点で言えるのは、高血圧や心臓に持病がある人はエナジードリンクの飲みすぎには注意が必要だということですね。でも、あの美味しさは、やめられませんものね!? 適量をお楽しみください。

Men's Health

最終更新:5/28(日) 7:40
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