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J2脱出が見えてきたグランパス。「風間パズル」のピースは誰なのか

5/28(日) 17:30配信

webスポルティーバ

 J2リーグ第16節。名古屋グランパスは横浜FCの本拠地であるニッパツ三ツ沢球技場に乗り込み、1-2と逆転勝利を収めている。シモビッチがPK2発を沈め、しぶとく寄り切った。その時点での暫定だが、アビスパ福岡を抜いて首位に躍り出た。

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 昨シーズン、名門・名古屋はクラブ史上初の降格の憂き目を見ている。1年での1部復帰は至上命題。川崎フロンターレを率いてボールゲームを謳歌し、J1優勝を争った風間八宏監督を招聘し、鳴り物入りでリスタートを切った。

 風間グランパスの完成度はどこまで上がってきたのか?

「去年とは、やっていることが違いすぎて比較はできないです。(風間監督就任後は)練習中からずっと、『つなぐ』というところは徹底していますね。まだまだ、(今日みたいに)”勝っちゃってる”というところは大きいですが。勝つことで変わっていくもんもあるので」

 昨シーズンから名古屋グランパスを牽引するMF田口泰士はそう言って、白い歯を見せた。

 横浜戦で、名古屋は立ち上がりに混乱を見せている。ビルドアップでのつなぎがノッキングを起こし、イニシアチブを握れない。結果、押し込まれることで何本かFKを与えてしまう。

 そして8分だった。横浜は直接FKをエースFWのイバが得意の左足で右上隅に叩き込む。その1本前に左ポストへ速い球質のボールを蹴っていたことで、右上がいくらか空いていた。

 先制点を奪われた名古屋は、自らゲームを難しくしてしまった。その後もイバのポストワークに手こずり、巧妙にラインを下げさせられる。そこでディフェンスのミスも出た。例えばロングスローに気を抜いたのか、ゾーンディフェンスを完全に破られ、危ういヘディングシュートを食らっている。

「前半は決して悪くはなかったですが、自分たちの技術的ミスで自分たちを苦しめてしまいました。例えば、”止める”と”運ぶ”がしっかり分かれていなかった。中途半端なところでボールを引っかけられ、チャンスがあるのに勢いを与えてしまった」(名古屋・風間監督)

 名古屋の選手たちが、風間監督が与えたプレーモデルを実行しようとしていたことは間違いない。問題は精度だろう。トップレベルでのプレー経験が浅い選手が半数以上だけに、メンタルの影響も出た。

「風間監督が話す言葉は、言い回しもあるんだと思いますが、どれも新鮮で勉強になります」

 そう語ったのは、風間グランパスで定位置をつかんでいる内田健太だ。昨季はJ2愛媛FCで活躍。風間監督から声がかかったとき、快哉を叫んだという。

「風間監督は(ボールを)『止める』というところをとにかく言いますね。『いいところにボールを止めれば、相手に取られない』と。それは基礎っていうか、誰でも分かっているはずなんだけど、実際はできていないんだと思います。だから、トラップの部分の反復練習はたくさんしていますね。『いい質は量からしか生まれない』って。自分も止める精度をもっと上げたら、自分の(左足の)キックも生きてくるはずで」

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