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桜や紅葉とは一味違う!通好みの京都の楽しみ方「青もみじ」

5/28(日) 13:10配信

@DIME

◆通好みの京都の楽しみ方“青もみじ”

 JR東海が展開している「そうだ 京都、行こう。」のキャンペーンは24年を迎える。CMで印象が強いといえば桜と紅葉だが、京都には桜、紅葉以外にもたくさんのバリューがあり、京都好きである人ほど、青もみじが美しいシーズンになぜ来ないのだろうという声も多い。桜が終わって、盆地特有の暑い夏を迎える前の4~6月が青もみじの季節。紅葉の名所で知られる京都には、青もみじの絶景スポットが多くある(下記の画像左は東福寺、右は貴船神社)。

【写真】桜や紅葉とは一味違う!通好みの京都の楽しみ方「青もみじ」

 京都が好きになればなるほど、朝、夕、雨模様、雪景色などシーンごとの好みが出てくる。青もみじの時期は梅雨シーズンと重なるが、みずみずしい新緑に雨がしたたる様子も風情があり、初夏の日差しに照らされた青もみじも空の青とのコントラストが美しい。

 青もみじを楽しめるJR東海と京阪ホールディングスがコラボした旅行プラン「京都 青もみじ・御朱印めぐり」(7月25日帰着まで)は、往復指定新幹線と宿泊(日帰りプランもあり)、青もみじスポットをまわる1日乗り放題の「バス&えいでん 鞍馬、貴船日帰り切符」がついたお得な旅行商品。

 さらに先着1000名限定の特別な御朱印(4寺社)が拝受できる特典、「京都デニム」特製のオリジナル御朱印帳袋も進呈と、ブームとなっている寺社を巡って御朱印を集める「御朱印女子」の心の琴線に触れるような内容になっている。詳しいツアー内容や特典などはサイトを参照。

 ツアーの内容を体験できる1泊2日のプレスツアーに参加して、目に鮮やかな青もみじの魅力を堪能した。両日ともあいにくの小雨模様だったが、しっとりと濡れた青もみじの美しさは格別で、暑くもなく寒くもない気候はゆっくりと散策するのにぴったりだった。

◆東福寺

 鎌倉時代に創建された東福寺は南北2km、東西1km、約24万m2の境内で、平地にある寺では最大の規模を誇る。境内にある通天橋は紅葉の名所として知られ、紅葉の時期は満員電車並みの混雑になるが、青もみじのシーズンはゆっくりと散策できる。

 東福寺の開祖である聖一国師が中国から持ち帰ったもみじが、背の高い三つ葉もみじ。その他、やまもみじ、いろはもみじ、通年赤い色の野村もみじ、しだれもみじなど、境内には約2000本のもみじがある。緑の合間に赤く見えるのはもみじの種の部分。通天橋や日本最初の屋根付き橋である偃月橋からの眺めも絶景だが、三ノ橋川渓谷沿いから橋を見上げて見るもみじもまた一興。

 ユーモアを交えながら境内を案内していただいたのは、東福寺法務執事の爾 英晃さん。

「東福寺では室町、江戸時代の建物や、文書、絵画約6000点が重要文化財に指定されており、鎌倉、室町時代の文書は現在も研究対象になっています。お寺は昔から最先端の場所でもあったので、こちらでもフリーWi-Fiを整備していますよ(笑)。サイトにはドローンで撮影した動画や、より詳しい情報がありますのでWi-Fiにつないでぜひご覧ください」

 爾さんが手にしているのが東福寺で拝受できる特別御朱印。聖一国師が中国から持ち帰った三つ葉もみじをデザインした、新緑を感じさせる青もみじの印が入っている。

 国宝の三門は、毎年3月14日~16日のみ一般公開を実施しているが(不定期で公開する場合もあり)、今回は特別拝観が許されて楼上に上がった。洛南一帯を見渡せる楼上からの眺めは格別。下記画像は六波羅門側から見た眺めで、右手に見える東司は、室町時代初期に出来た日本最古最大のトイレ。

「西山がずっと連なって京都タワーの向こうに見えるのが愛宕山、そこから比叡山までが北山。奈良の生駒も見渡せます。大山崎は豊臣秀吉と明智光秀が戦った山崎の戦の場所です。向こうから軍勢が攻めて来たら、ここから良く見えるでしょう。つまり、東福寺の三門と東寺、西寺を抑えた権力者は攻めてくる軍勢を把握できるということ。しかし秀吉のときに伏見城と淀城ができて、軍事的な意味はなくなってしまいました。その秀吉が寄進した三門の外側の柱は太閤柱と呼ばれています。ここは景色を楽しみながら歴史を感じていただける場所です」(爾さん)

 今回、特別に許可を得て三門の楼上内部も撮影させていただいた。内部には宝冠釈迦如来、十六羅漢が安置されている。「東福寺は密教の影響が強かったので、こちらのお釈迦さまは私たちのようなスキンヘッドではなく(笑)、冠を被られています」(爾さん)。天井や柱には、明兆とその弟子による極彩画が描かれている。

 日本最古最大の、中世から残る唯一の坐禅道場である禅堂では、「日曜坐禅会」として毎週日曜日、通年午前6:30~7:30に開催。予約なしで一般でも参加できる。詳細は東福寺のサイトを参照のこと。

◆下鴨神社/河合神社/糺の森

 京都三大祭りのひとつ、葵祭でも知られる下鴨神社。正式名称は賀茂御祖(かもみおや)神社。紀元前からあったとされる神社で、書物では紀元前90年ごろの創建とされている。国宝に指定されている本殿にまつられている下鴨神社の御祭神は二柱。賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)は八咫烏となって神武天皇を大和の地に導いたことから、導き、事始めの神様として知られる。賀茂建角身命の娘である玉依媛命(たまよりひめのみこと)は丹塗りの矢の神話で有名。同じく京都にある上賀茂神社の御祭神、賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)の母とされる。

 もともとは賀茂一族を祀った神社だったが、平安京の時代に都を守る一面を持つようになり、朝廷の信仰が篤くなり大きな神社に変わっていく。そのころから下鴨、上賀茂はひとつのお社と認識されるようになり、今日まで賀茂社というくくりで存在している。宗教法人としては別だが、葵祭に関しては賀茂社の祭事として共同で開催している。

 特別御朱印は、後鳥羽天皇が書いた文字を印に起こした「鴨印」が押されている。平安時代以降、下鴨神社は天皇、朝廷の信仰も篤く、後鳥羽天皇も何度も参拝しているという。本来は賀茂御祖神社と書かれている文字も、印に合わせて下鴨神社と表記している。

 下鴨神社のパワースポットのひとつが相生社。縁結びの神様として女性やカップルが多く参拝する。縁結びに力のある御神木としてまつられているのが「連理の賢木」。しめ縄の部分で二つの木が一本になっている。現在の木は四代目で、下鴨神社の言い伝えでは、連理の賢木が枯れてしまうと、糺の森に新たな連理の賢木が生えてくると言われている。

 日本で最初に結婚したイザナギ、イザナミの故事にちなみ、縁結びのお社と連理の賢木を囲うように巡らされている参道を、男性は時計回りに、女性は反時計回りに絵馬を持ちながら3回まわり、最後に絵馬掛けに奉納すると願いが成就すると言われている。恋愛だけでなく、人と人の御縁ということで仕事の縁が欲しいと願う人も参拝している。

 ツアーの特典にはないが、下鴨神社では特別にお守りづくり体験もさせていただいた。神社、仏閣用のお守りを専門に作っている会社「松田」代表取締役の百々 智子さんが語る、時代と共に変わるお守りの変遷は興味深かった。

 下鴨神社の南に広がるのが鎮守の森である「糺の森(ただすのもり)」で、総面積は12万4000m2。下鴨神社は世界遺産登録されているが、対象は糺の森を含む下鴨神社全域。平安京は山城原野という巨大な森林を切り開いて作られたが、糺の森は太古の植生が残る原生林ということで1994年に世界遺産に登録された。応仁の乱などで糺の森も焼け野原になったことがあり、植生が何度かリセットされたが、現在の糺の森では樹齢400年から600年の木も残されている。源氏物語をはじめとする文学や詩歌にも歌われた、瀬見の小川や奈良の小川などがあり、新緑の季節は目にも鮮やかで、散策していると清新な空気に心身ともに癒される。

 糺の森の中にあるのが下鴨神社の摂社として、女性を守る美麗の神、玉依媛命をまつる河合神社。河合神社で有名なのは鏡絵馬。顔が描かれた(無地ものものある)手鏡の形をした絵馬を自身の顔に見立て、手持ちのメイクや備え付けの色鉛筆で顔を彩り、裏に願いを書いて奉納するというもの。絵馬を見ているとそれぞれ個性があって面白い。

 境内で販売している「美人水」は、カリンのエキスを抽出して御神水とはちみつで割った飲み物で、肌がつるつるになると言われている。甘みのあるさっぱりとした味わいだ。

 河合神社は鴨 長明ともゆかりがある。鴨の一族だった長明は河合神社の禰宜の息子で、幼少期をここで過ごした。父が亡くなり後ろ盾が失ったことで、長明は世捨て人になり方丈記を書く。長明が晩年過ごしたと言われる組み立て式の「方丈の庵」が境内にある。

 河合神社の特別御朱印は、印のほかに“日本第一美麗神”の文字を加えてある。

 後編では、叡山電車の青もみじライトアップ、京の奥座敷である貴船エリアを紹介する。

【AJの読み】女子力が高まりそうな青もみじ&御朱印めぐり

 JR東海のキャンペーンではないが、思いついたときに行きたくなる、何度も足を運びたくなるのが京都。しかし国内のみならず海外からの観光客も増えて、桜や紅葉のハイシーズンは混雑を考えると行く気が失せ、暑さが大の苦手なので夏も避けているため、必然的に足を運ぶのは冬場が多くなっていた。青もみじの時期に訪れたのは初めてだったが、目に鮮やかな新緑と快適な気温で、なぜこの時期を見逃していたのかと反省。

 今回は「京都 青もみじ・御朱印めぐり」おすすめのコースをまわったが、特別御朱印といい、日本第一美麗神をまつっている河合神社といい、次回紹介する貴船神社といい、きれいになる、縁結びの神と、女子力がアップしそうなスポットが多い。河合神社の鏡絵馬はとてもユニークで、自分の顔に見立てるということで気合が入り、厚化粧になってしまったことが悔やまれる。男性ももちろんOKなので、男前を目指す方はぜひ。

 女子力よりも食い気優先の私には、下鴨神社の「御手洗(みたらし)祭」に由来するみたらし団子を始め、京の和菓子&スイーツを食べる時間がなかったのがとても残念。「京都 青もみじ・御朱印めぐり」のサイトには、各エリアのおすすめスイーツも紹介されているので要チェック!

文/阿部 純子

@DIME編集部

最終更新:5/28(日) 13:10
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