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【大宮】慣れ親しんだ日立台。茨田陽生は古巣戦で何を想ったか

5/28(日) 8:00配信

SOCCER DIGEST Web

「この日立台のピッチでレイソルと違うユニホームを着ることは、考えてもいなかった」

[J1リーグ13節]柏4-2大宮/5月27日(土)/柏
 
 開始早々右CKからの流れから、続けて左CKのチャンス。ボールをセットしたのは大宮の茨田陽生だ。
 
 柏ゴール裏の黄色いユニホームを来たサポーターたちが、ここぞとばかりにすかさず強烈なブーイングを飛ばす。
 
 5歩ほどの助走から放たれたボールは、柏DFに頭に当たりファーサイドに流れる。これに走りこんでいた河本裕之が頭で合わせ、大宮が先制点を奪取。キッカーの茨田も喜びを爆発させた。
 
 茨田は今季、柏から大宮に加入。この試合が移籍後初めての日立台での対戦となる。昨季までホームスタジアムとして慣れ親しんだ日立台へ、敵として乗り込んだ。身に纏っているのは黄色のユニホームではない。
 
 小学4年次から柏のアカデミーで育ち、16年間を過ごしてきた。まさに古巣への〝恩返し″とも言えるアシストに、感慨深いものがあったに違いない。
 
「自分の中では、この日立台のピッチでレイソルと違うユニホームを着ることは、考えてもいなかった。自分の中の想いとしていろいろ考える部分もありましたし、昂る部分もありました」
 
 本人がこう話すように、熱い想いを感じる見事なキックだった。
 
 しかし、茨田のCKから幸先良く先制したものの、試合は2-4の逆転負け。
 
 茨田は「立ち上がりに点を取ったとき、相手が圧力を掛けてくることは分かっていた。自分たちがボールを持ったときの過ごし方がハッキリしていない。相手の圧力に対して受け身になってしまった。それで失点してしまい、次につながらない結果になってしまった。受け身にならないこともそうだし、自分たちの時間になったときにどうするのかも、しっかりとプレーで示していかないと、これからこういう敗戦が増えてしまう」と試合を振り返る。
 
 これで大宮は、2勝1分10敗で最下位に沈む。
 
 初の移籍で、いきなり迎えた苦境――。茨田は新たに身を捧げるクラブを降格の危機から救うことができるのか。背番号40の奮起に期待したい。

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取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)

最終更新:5/28(日) 8:00
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