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12連敗を経験 前DeNA監督・中畑氏が語る「交流戦の魔物」

5/29(月) 11:00配信

NEWS ポストセブン

 プロ野球・ペナントレース開幕前、この展開を予想した人がどれほどいただろうか──。交流戦開幕前のセ・リーグでは、阪神が5月17日に今季最大となる貯金12を積み上げ、そのまま首位を走り続けている(5月25日現在)。

 虎党にとっては5月の勢いのまま交流戦も勝ち進んでほしいところだが、セ・リーグ上位球団にとって「鬼門」となってきたのが交流戦でもある。その怖さを最もよく知るのが、前DeNA監督・中畑清氏だ。

「4年間監督を務めて、勝ち越したのは2014年の1回だけ。最終年の2015年は12連敗だもんね。記者から『もうすぐ交流戦ですね』といわれるのが一番イヤだったよ」(以下「」内は中畑氏)

 2年前の2015年シーズン。中畑DeNAは貯金10、リーグ首位で交流戦を迎えた。しかし、そこから“地獄”が待っていた。パ・リーグ球団を相手に3勝14敗1分(勝率1割6分7厘)と大きく負け越した。

「交流戦で変わった流れは簡単には戻せない。セの球団との対戦に戻ってからも交流戦のショックを引きずってしまい、ズルズルと順位を落としてしまった」

 チームを立て直すことができず、中畑氏は最下位に沈んだ責任をとって監督を辞任した。セ・リーグで開幕ダッシュを決めた球団が交流戦で同じような悪夢に見舞われているのは興味深い。2014年の広島はリーグ首位で交流戦を迎えたが、9勝15敗と失速し、首位争いから脱落した。中畑氏は自身の経験を踏まえてこう分析する。

「前提としてパの球団のほうが地力は上。しかも野球は“やってみて分かること”ばかりのスポーツです。普段は対戦しない選手について、スコアラーからの情報は持っていても、ほとんどイメージ通りにはいかない。いざ打席に立ってみると“全然違うじゃないか”ということはたくさんあるし、絶好調だった選手が突然絶不調に陥ったりする」

 予想外の開幕ダッシュに成功したチームには、“嬉しい誤算”とも呼ぶべき選手がいるのが常だ。そうした選手が調子を崩せば、影響はチーム全体に及ぶのだろう。今季の阪神についても同様の懸念は拭えない。セ・リーグの上位球団がつまずく要因として、中畑氏は「DH(指名打者)制」を挙げる。

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