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「STEM教育」って知ってる?デジタルとクリエイティブが融合した未来のハイテク教材

5/29(月) 6:30配信

@DIME

 学校の授業でスマホやタブレットを使うのは当たり前。さらに最近では、手でさわって、体験しながら学べる、デジタルとクリエイティブを融合させた学習キットがいろいろ登場しているのをご存じでしょうか。高価な機材の代わりにスマホを使ったり、簡単な道具だけで楽器やスピーカーを作ったり、アイデアあふれる未来の教材は、生活と学びを結びつけて創造性を豊かにする、そんな効果も期待されているようです。

【写真】「STEM教育」って知ってる?デジタルとクリエイティブが融合した未来のハイテク教材

 こうしたハイテク教材が増えた背景には、アメリカが力を入れているSTEM教育の存在があります。STEMとは「Science, Technology, Engineering and Mathematics」の略称で、科学、技術、工学、数学に関する教育を指し、プログラミングやエンジニアリングといった、私たちの生活に不可欠になりつつあるスキルを身に付け、創造する力を育てることを目指しています。

 STEM教育に力を入れる学校が増え、授業で取り入れられるだけでなく、関連のワークショップイベントが人気を集めるようになり、その影響で次々と新しい教材が開発されているというわけです。

 テキサス州オースティンで開催された国際フェスティバル「SXSW(サウス・バイ・サウスウェスト)」のプログラムの一つ、「SXSW Create」では、そんな未来の学べるハイテク教材がずらりと出展され、たくさんの子どもたちが興味津々で教材を試す姿が見られました。

「StemBox」は、STEM教育用の教材をパッケージ化して定期的に届けるというサービスです。内容はスマホを顕微鏡代わりにして観察学習をするものから、クレジットカードサイズの回路基板を使って光るスマホケースを作ったり、バリエーションが広く、学習方法はオンラインの動画を見ながら独学できます。開発したのは女性科学者で、女の子でも楽しく使えるデザインになっているのが特徴です。

 日本でも工作キットはいろいろ発売されていますが、「BOZEbuild」は高性能のBluetoothスピーカーを作るだけでなく、自分用にカスタマイズして性能を高めていくという、チューンアップする職人的探求心を育てることを目的とした開発された教材です。スピーカーで音が出るという基本的な仕組みはもちろん、スマホアプリを使って音の出し方を調整したり、カラーLEDを音にあわせて光るようにしたり、いろいろな工夫ができるようになっています。価格は149ドルですが、完成品は普通のスピーカーとして使えるので、お手ごろと言えそうです。

「Makey Makey」は、簡単な基盤とコードを組み合わせるという見た目にもわかりやすい仕組みで、パソコンやタブレットでアプリを動かすコントローラや楽器を作るキットを開発しています。導電性のあるものなら、なんでもコントローラになるので、バナナのピアノのようなものも作れます。キットは約50ドルから発売されていて、日本でもAmazonから購入できます。

 お手軽な教材だけでなく、VRを使って専門技術をバーチャルに学習する本格的な教育教材を開発しているところもありました。溶接機材を製造しているLincoln Electric社は、高温のバーナーの使い方をVRで体験学習できる専用の教材を開発し、それらを積んだトレーラーで各地を回る取り組みをしています。実際の作業を再現できる訓練用ツールにもなっており、若い技術者を育成するのにも使われています。

 それにしても、小さい頃からパソコンやスマホ、インターネットを使える上に、専門的な実験や技術が自宅でも学べる教材まで手に入れられるとは、今の子どもたちがほんとにうらやましいばかりです。

文/野々下 裕子

@DIME編集部

最終更新:5/29(月) 6:30
@DIME

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