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更年期以降の人に多い!?「夕食後眠くてたまらない症候群」は、なぜ起こる?

5/29(月) 12:01配信

OurAge

昼食をたくさん、それも急いで食べたあと決まって眠くなるのは、食べ物を消化するために一時的に胃腸に血が集まり、脳には血も酸素も不足するため。胃腸が弱い人に多い症状だそう。しかし昼食ではなく「夕食のあと、無性に眠くなって、必ずソファで寝てしまう」という人、いないだろうか?

「この夕食後に眠くてたまらなくて寝てしまうというお悩みは少なくないのです。特に、更年期以降の方」と言うのは、漢方薬剤師の樫出恒代さん。

「そのまま夜中まで寝てしまう人が大半で、家族に声をかけられても起きられず、夜中にあぁっと起きてベッドへ行く。明日こそ夕食後寝ないで、その日のうちにお風呂に入り、ちゃんとベッドで寝ようと心するのですが、また繰り返す。それでなんだか疲れがたまるし、毎日だるい、という訴えです」

夕食後にすぐ寝てしまう人は、あるものが不足しているのだという。なぜ寝てしまうのか?まるで、気絶したみたいに。そう、1日分の「気」が絶して、無くなってしまったように。
「起きていたくても起きていられない、こんな状態を漢方では『気虚(ききょ)』といいます。気が足りなくなることです」と樫出さん。

「気はエネルギー、気がちゃんとあること、そして、めぐることで元気になるのです。私が、カウンセリングしていて思う『夕食後眠くてたまらない症候群』の方は共通して、とてもがんばっている方が多い。母として、妻として、仕事や家事、友人・兄弟・親に対してなどなど、更年期にありがちな、いろいろな役割りをやっている、まわりの人たちにたくさんの気を使っている、優しい方が多いのです。

1日の終わりの時間、まずは人に向かって出している『気』を自分に向けてみてください。がんばっているか人と比べず、自分に優しくしてあげる。これだけでも『気』が少し増え、だんだんと満ちてきます」

「気」は自分を保つ力になり、「気」が満ちると自分と人にも優しくできる。
そしてそんな「気」を補うために「『補気(ほき)』作用のある食べ物を」と樫出さん。
●もち米・米・じゃがいも・かぼちゃ・さつまいも・キャベツ・山芋・なつめ・いわし・さば・かつお・たら・牛肉・鶏肉など

漢方にも「気」を補う薬があるという。
●補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
中は、お腹のこと。益気は「気」を増やすの意味。疲れやすい、お腹があまりすかない、気力が低下している、そんな方に。

●十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
十の全てを大きく補う、という意味の漢方薬。病気のあと、手術後に体力をつけるためにも使われる。血液を増やす効果も。

「『気』が足りなくなると、身体全体のめぐりも悪くなり、胃腸のはたらきも落ちてきて、『脾虚(ひきょ)』という状態になります。また、その逆もあり、胃腸が弱ると「気」が減る。身体はまるごとつながっているのですね。ゆっくり楽しく幸せな気持ちでごはんを食べてその余韻を味わって。あせらず、あわてず、自分軸でいきましょう」

※食後の急激な眠けの原因は、糖尿病等が疑われることもあり、病院での検査もおすすめ。
※漢方薬の服用は、漢方専門の医師や漢方薬剤師に相談・カウンセリングの上で。

最終更新:5/29(月) 12:01
OurAge