ここから本文です

ネスレ日本CEOが考える「勝ち続けるマーケティング」

5/29(月) 21:10配信

PHP Online 衆知

マーケティングとは「顧客の問題解決」である

ビジネスで勝つためには絶対に必要なものがある。
その答えはズバリ、「マーケティング」だ。
世界で最も少子高齢化が進み、経済規模が縮小傾向にある日本において、ネスレ日本は6年連続で右肩上がりの成長を続けている。
それは、21世紀型の新しいマーケティングを推進し、打ち出した戦略が次々に成功したからだ。
では、ここで皆さんに、重要な問いかけをしたい。
それは「マーケティングの定義とは何か?」ということだ。
残念ながら、日本人の多くはマーケティングの本質を誤解している。だから改めて、その定義をはっきりさせておこう。
マーケティングとは「顧客が抱えている問題を発見し、それを解決すること」である。
お客様が困っていることやうまくいかないことを見つけて、その人にとって価値のあるサービスや商品を提供し、問題を解決すること。
これがマーケティングなのである。
まずはこの点をしっかり理解していただきたい。
では、重ねてお聞きしよう。
この「顧客」とは、一体誰を指すだろうか。
皆さんは「顧客」と聞くと、直接の取引先や一般消費者をイメージするかもしれない。
だがそれでは、営業やマーケティングなど直接部門の人間だけが顧客を持つことになる。
しかし実際は、どんな部門の人間にも顧客は存在する。
例えば人事なら、同じ会社で働く社員が「顧客」となる。人事の中でも、採用を担当する者なら、学生や他社で働く転職希望者が「顧客」となるだろう。
つまり、自分の仕事が総務や経理などの間接部門であっても、必ず「顧客」はいるということだ。
だからまずは、働くすべての人が「自分は誰のために仕事をしているのか」を明確にしてほしい。
それがすなわち、あなたにとっての「顧客」となる。
それを意識すれば、「顧客はどんな問題を抱えていて、どうすればそれを解決できるか」という発想も生まれてくるはずだ。
そう考えて、ネスレ日本では、私が社長に就任してから、全部門においてこのマーケティングの思考を浸透させてきた。

1/2ページ

最終更新:5/29(月) 21:10
PHP Online 衆知

記事提供社からのご案内(外部サイト)

マネジメント誌「衆知」

PHP研究所

発売日6月27日(隔月刊)

定価1080円(税込)

衆知を集めて経営・人生の王道を歩むために。「衆知」は、雑誌×オンラインで、ビジネスリーダーを応援しています。