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栃木がBリーグ初代王者に。勝利を決めた田臥、そしてギブスのダイブ

5/29(月) 11:36配信

webスポルティーバ

Bリーグ2016-2017 クライマックス(5)
◆チャンピオンシップ・ファイナルレビュー

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 個人技と戦術、冷静と情熱、気持ちと気持ちがぶつかり合い、逆転に次ぐ逆転。Bリーグ・チャンピオンシップ(CS)ファイナル「栃木ブレックスvs.川崎ブレイブサンダース」の一戦は、バスケットボールの魅力が高濃度で凝縮された40分間だった――。

 よき勝者には、よき敗者が必要だ。

 初代Bリーグ王者となった栃木ブレックスにはもちろん、敗れはしたものの、栃木とともにバスケットボールの魅力を余すことなく披露した川崎ブレイブサンダースにも、万雷の喝采を送りたい。

 目測で7対3、ないしは8対2。

 ファイナル前日の事前練習で、田臥勇太(PG)は「ブレックスのファンが会場を黄色に染めてくれるのが楽しみ」と語った。実際にファイナル当日、黄色いTシャツを着た栃木ファンの数が、赤いTシャツの川崎ファンを大きく上回っていた。

※ポジションの略称=PG(ポイントガード)、SG(シューティングガード)、SF(スモールフォワード)、PF(パワーフォワード)、C(センター)。

 Bリーグ初代王者を決める一戦の勝敗の行方は、リーグ最高の栃木のディフェンスとリーグ最高の川崎のオフェンス、どちらが上回るかが分水嶺とささやかれていた。

 ゲーム序盤、まずは栃木がその守備力を発揮する。

 川崎のスターターの両ガードは、CSに入って絶好調の篠山竜青(PG)、シューターの辻直人(SG)と得点能力が高い。栃木は守備力の高い遠藤祐亮(PG/SG)を篠山に、同じく守備力が高く190cmと上背がある古川孝敏(SG/SF)を辻にマッチアップさせた。

 この2組のマッチアップで川崎のよさの一端は消せたものの、必然的に173cmの田臥が190cmの長谷川技(SG/SF)とマッチアップすることになる。当然、ベンチの北卓也ヘッドコーチ(HC)から「もっと田臥を攻めろ」と長谷川に指示が飛ぶ。しかし、長谷川がミスマッチを利用してインサイドにポジションを取ろうと試みるも、田臥が身体を張ったディフェンスで思うようにプレーをさせない。

 さらに栃木は、「散漫」ではなく「徹底」を選んだ。得点王である川崎のニック・ファジーカス(C)に対し、カバーリングもダブルチームもせず、ライアン・ロシター(PF/C)が1on1で守る。ダブルチームでファジーカスを抑えようとすれば、結果的にどこかにノーマークを作ることになる。ファジーカスにある程度得点を獲られてもいいが、その他の選手には点を獲らせないという、栃木の断固たる決意が試合開始直後から垣間見えた。ロシターの気迫、さらにファイナルという重圧もあったか、レギュラーシーズン平均27.1得点のファジーカスは前半8得点に終わった。

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