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実は、私たちはかなり幸運なのです実は、私たちはかなり幸運なのです --- 荘司 雅彦

5/29(月) 16:12配信

アゴラ

「あなたは幸運ですか?」と訊ねると、「幸運だ」と答える人は10人のうち1人か2人しかいません。大規模なアンケート調査をしても、おそらくこんなものだと想像しています。

そこで、「幸運でない理由はなんですか?」と訊ねると、「給料が少ない」「人間関係で悩んでいる」「結婚が出来ない」「忙しすぎる」…等々、多種多様の答えが返ってきます。ほとんどの人が多かれ少なかれ「悩み」を持ち、人によっては「悩み」のために心身を壊している人もいます。

そして、多くの「悩める人たち」は、街中を楽しそうに歩いている人たちを見て「どうして自分だけ不幸なんだ」と、不平を漏らします。あなたも、一度や二度はそんなふうに思ったことがあるでしょう。実は、私も何度となくそう思ったことがあるのです。

しかし、実は「楽しそうに歩いている人たち」も、あなたと同じくらい、もしかしたら、あなた以上の悩みを抱えているものなのです。

私が昔、市役所等で「出張法律相談」をしていた時のことです。
相談室の中で、私から見ても極めて悲惨で対処困難な相談をした人が、相談室を出た途端、知人と楽しそうに帰っていくのを何度も目にしています。

某所の相談では、ハキハキとにこやかにその場を取り仕切っていた主催者の方が最後に相談室に入ってきて、ものすごく深刻な内容の相談をされたこともありました。

このように、外見的には幸せそうに見える人たちが、実は切羽詰まった悩みを抱えていることが、とてもとても多いのです。表面に出さないだけなのです。親友にだって打ち明けられないことが多く、ましてや街中で頭を抱えて泣き出す訳にはいきませんから。

このように考えると、羨ましいくらいのお金持ちだって大変な悩みに打ちひしがれているかもしれません。ある書籍(タイトルは忘れました)には、「スター・ウォーズ」シリーズ等で大成功を納めたジョージ・ルーカスに(著者が)実際に会ったところ「彼はとても不幸に思えた」と書かれていました。

どんなに成功してお金持ちになっても、眠るスペースはベッドひとつで、食事は一日三回です。ビジネスの話で緊張しながら高級料理を食べるより、気の合った友達とビールを飲みながら焼き鳥を食べた方が美味しかもしれません。

甘露をしのげる住まいがあって、三度の食事に困らず、ついでにスマホやパソコンを持っていて、健康でいるということは、実は「とても幸運」だと思います。眠る場所も食べるものもなく、ハエやウジで充満した場所で、じっと死を待つだけの人たちが世界中には驚くほどたくさんいるのですから。

五体満足の方のあなた、「1億円だすから、両手両足を売ってくれ」と言われても決して売らないでしょう。売らないということは、あなたは乙武さんより1億円以上の財産を持っているのです。

可愛い盛りの自分の幼い子供を5000万円で売りますか? 幼い子供を事故で失って5000万円の賠償金をもらった親御さんたちよりも、あなたは間違いなく幸運です。

今、ご自身が持っている物や享受している環境を金銭で評価すれば、あなたは宝くじで1等が当たった以上に幸運かもしれません。健康を損ねることの多かった私なら、「頑健」と交換に1等当選の宝くじを喜んで差し上げます。

糖分の取り過ぎで悩んでいるあなた。私たちが小さいころは「砂糖不足」でチクロという人工甘味料が使われたお菓子を食べていました。目の敵にされている「糖分」も、昔は高級品だったのです。

社会は豊かになり、今のあなたは無意識的に巨額の財産を持っているのです。
いかがでしょう?

「ああ、自分って幸運だったんだ」と思っていただけたでしょうか?ほんの少しでも思っていただければ幸いです(*^^*)
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編集部より:このブログは弁護士、荘司雅彦氏のブログ「荘司雅彦の最終弁論」2017年5月27日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は荘司氏のブログ(http://ameblo.jp/masahiko-shoji/)をご覧ください。

荘司 雅彦

最終更新:5/29(月) 16:12
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