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南無妙法蓮華経からロゴ遊び、何でもアリの「グッチ」プレ・スプリング

5/30(火) 16:16配信

WWD JAPAN.com

 「グッチ(GUCCI)」は5月29日、2018年プレ・スプリング・コレクション(クルーズ・コレクション)をブランド創業の地であるイタリア・フィレンツェのピッティ宮殿のパラティーナ美術館で開催した。

 招待客はショーの前に、ルネッサンス芸術を巡るツアーへ案内された。ツアーは、メディチ家歴代の美術を有するウフィツィ美術館からスタート。ボッティチェッリの名画「ヴィーナス誕生」などを鑑賞した後、観光名所・ヴェッキオ橋の上にかかる、かつてはメディチ家専用だった秘密の通路を通ってピッティ宮殿内のパラティーナ美術館へ。ショーは、ラファエロやルーベンス、ムリーリョといったルネッサンス美術を代表する名画が壁いっぱいに飾られた館内で行われた。

 アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)が挙げたキーワードは“ルネッサンス・ロックンロール”。ウィメンズとメンズを合わせて115ルックに見る、過剰な装飾主義やミックススタイルは引き続きだが、それを“変わらない”と一刀両断しては、今の「グッチ」の好調理由は理解できない。変わらないスタイルの中に込めた密かなメッセージや遊びを発見するのが今の「グッチ」の楽しみ方だからだ。

 アメリカ西部を連想する幌馬車柄や、中国風のドラゴン柄、80年代ディスコ風スパンコール装飾など文化はミックスされ、国境を超えたメッセージとして発信されている。キスをする男女の浮世絵柄は、ピンク色のスタジアム・ジャンパーの背中に採用された。アイテムは、ジョギングパンツからテーラードのスーツ、毛皮のコートに、ウエスタンシャツ、マキシドレスまでとにかくなんでもアリだ。

 ルネッサンス絵画から直接的に着想を得たルックも多い。ボッティチェッリが愛した女性をモチーフにしたルックは、彼女が纏っていた服の色彩を取り入れつつ、ロックの要素をプラス。モデルとして歩いたイタリアのロックミュージシャン、フランチェスコ・ビアンコーニ(Francesco Bianconi)は、絵画から抜け出したような総花柄のパンツスーツを着ていた。

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最終更新:5/30(火) 19:00
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