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素人ランナーがトラックで真剣勝負。「大人のタイムトライアル」とは

5/30(火) 12:11配信

webスポルティーバ

 気分が昂揚する音楽がスピーカーから大音量で流され、場内のマイクパフォーマンスがさらにランナーたちをあおって盛り上げる。これまでに見たことのない雰囲気が漂う、このアゲアゲな陸上競技大会はいったい何なのか?

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 今年で5回目を迎えた「大人のタイムトライアル」が4月下旬、東京・織田フィールドで快晴のもと行なわれた。「大人のタイムトライアル」というのは、2013年にスタートした陸上競技のイベントだ。マイクパフォーマンスも担当する主催者の西本武司氏を中心に、走ることが大好きな有志が集まって「草の根レース」と「トラック”も”走ろう」を合言葉に奔走し、大会開催にこぎつけたという。

 最大の特徴は、各地のロードコースで数多く開かれているマラソン大会とは異なり、トラックを走り、なおかつ5000mのタイムを計る珍しい大会であることだ。

 現役の選手として走っている学生や実業団ランナーならば、トラックで行なわれる記録会や競技会に出場する機会も多くあるだろうが、一般の市民ランナーがトラックで、5000mのタイムを計る機会はそうそうあるわけではない。

 そんな市民ランナーの「トラックを走ってみたい」「記録に挑戦してみたい」という意欲をくすぐることで、回を重ねることに参加者は増え、徐々に大会の規模も拡大。今大会は今大会は1000人以上の参加者が集まった。

 昨年に続いて今年も出場した男性ランナーは、「去年が楽しかったので今回も参加しようと思いました。普段はトラックなんて走れないので、それがやっぱり魅力ですね」と、参加理由を語る。

 また、今年初めて出場したという女性ランナーは、「これまでもSNSで存在は知っていたんですが、一緒に走っているランニングチームの人が昨年の大会に出たのを見て、楽しそうだなと思って私も参加しました」と言う。実際に走ってみた感想は「楽しかったけどキツかった。でも、ペーサーの人が声をよくかけてくれて、走りやすかったです」と笑顔で答えてくれた。

 この「大人のタイムトライアル」の注目すべき点は、トラックを走れることだけではない。当日は設定された目標タイムごとに14組に分かれて走るのだが、参加者のコメントにもあるように、各グループに箱根駅伝の元選手や実業団チームの選手などの豪華なペースメーカーがついて走ってくれるのだ。

 学生時代から陸上競技ファンだったことが縁となって、第2回からボランティアとして参加している丸山果恋さんと杉江美沙さんが、今大会のペースメーカーについてこう話す。

「長距離のすごい選手をこんな近くて見られる機会は、めったにないと思います」(丸山さん)

「青学大を卒業したばかりの安藤悠哉さんや、元旭化成の八木勇樹さん、それに今年の世界選手権出場が決まっている競歩の小林快さんまで参加してくれていることがすごいです」(杉江さん)

 普段はなかなか会うことができない一流選手たちの走りを間近で見られることや、直接話ができるところが、この大会の魅力のひとつとなっている。

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