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子どもたちのものづくりも刺激する、建築家が考案した「建築家のためのレゴ」

5/30(火) 12:30配信

WIRED.jp

「アイデアをカタチに」を手軽にできて、再利用も可能。建築の模型づくりに革新を起こそうという「Arckit」がKickstarterで出資者を募っている。プロユースを満たすのはもちろん、子どもたちの「都市づくり」への興味を喚起するプロジェクトだ。

子どもたちの「都市づくり」への興味を喚起する「Arckit」

端的に言うなら、“プロの建築家向けのレゴ”だ。

計画段階で建築のコンセプトを説明するためにつくられる建築模型は、白い紙や合成樹脂などの材料を糊づけしたものが多い。確かに空間や間取りを検証するには不可欠だが、模型をつくる労力とコストの割に、いったん必要がなくなると多くが廃棄の運命をたどる。

そのプロセスを無駄と考えたアイルランドの建築家、ダミアン・マータは、手軽で再利用可能なモデル制作の方法を模索し、「Arckit」を考案したのだった。

現在、Kickstarterで3万ユーロ(約370万円)をターゲットに資金調達している当プロジェクトには、3種類の「Arckit」がリストされている。プロの建築家を対象とする「Arckit Masterplan」は、伝統的な建築の模型づくりに則ってホワイトとクリアのブロックで構成されている。

子どもから、プロまで

ブロックを組み合わせることでヴィジョンを具現化していくプロセスはレゴとまったく同じだが、デザインアイデアを一瞬のうちにカタチにし、また必要な修正作業も同じく一瞬のうちにできる。パーツを追加すれば、都市のスカイスクレイパーや、橋、ピアッツア(公園、広場)なども合わせて簡単につくれるフレキシブルさも嬉しい。建物のファサードやウインドウをグラフィカルにデザインしたステッカーも付属しており、手軽ながら仕上がりはプロ級そのもの。

もっと大掛かりに都市をまるっとプランニングする都市計画の専門家向けには、「Arckit Masterplan Pro」という上級モデルもある。ただどちらも対象年齢は12歳以上と設定されているので、プロでなくとも自分の理想の街をデザインしたい人は誰でも楽しめる。

さらには「Arckit Cityscape」というキッズも楽しめる簡易版も用意。基本的にはArckit Masterplanと同一だが、ピンク、緑、水色などのパステルカラーを施したパーツもあり、遊び感覚で小さな子どもがデザインをする楽しみに触れられる知育玩具となっている。

SHOGO HAGIWARA

最終更新:5/30(火) 12:30
WIRED.jp

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