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DeNAの「巨人をビビらす」成長株。”鬼門”交流戦へ策士ラミレス監督が描くシナリオ

5/30(火) 13:00配信

ベースボールチャンネル

 今年も交流戦が始まる。毎年、交流戦を苦手としている横浜DeNAベイスターズだが、アレックス・ラミレス監督は「交流戦勝率5割」を目標に掲げ、ここから巻き返しを図っている。浮上のキーパーソンに、宮崎敏郎内野手の名が上がっている。

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中村紀洋を彷彿とさせる打法

 横浜DeNAベイスターズにとっては“鬼門”とも言うべき交流戦の時期がやって来た。2005年の交流戦開始以来、勝ち越したのは僅か3シーズンのみ。過去12シーズンの勝敗総計は通算112勝181敗7分で勝率3割8分2厘と惨たんたる成績だ。こうした過去が頭にあるからか、アレックス・ラミレス監督はメディアを通じ、交流戦について「勝率5割を目標にしたい」とあえて欲をのぞかせず謙虚な数値を口にした。

 しかし、本音は違うと思う。29日現在で借金2とはいえ、目の前にいる3位・巨人とは0.5差。完全に射程圏内としていることから内心では「最低でも巨人よりは勝ち星を上回って交流戦を終えたい」とソロバンを弾いているはずだ。そのためにも今年の交流戦はこれまでのように失速するわけにはいかない。

 今季開幕前から指揮官が警戒すべきチームとしていたジャイアンツのチーム力が下がっている今のタイミングだからこそ交流戦でスタートダッシュを図り、一気に3位へと浮上してそのままグングンと差をつけて上位を目指していきたいところ。そうすればこの交流戦で巨人にプレッシャーを与えるだけでなく、Bクラスへと追いやって完全に意気消沈させることもできる。策士・ラミレス監督は現実的な数値目標を公言した裏で、こうしたシナリオを含めさまざまな「Vシミュレーション」を頭の中で思いめぐらせているはずであろう。

 さて、そのチーム浮沈のキーパーソンは一体誰になるのだろうか。もちろん全員一丸となって誰もがベストを尽くさねばならないのは言うまでもない。しかしながらあえて1人を挙げるとするならば、ここは宮崎敏郎内野手を推したい。1つベイスターズにヒントを与える意味で言うとつい先日、元主力先発投手の巨人OBが次のような話を打ち明けていた。

「ここ最近の宮崎の成長ぶりは本当に凄いです。非常にバットコントロールに長けていて、失投も逃さなくなっています。往年の中村ノリ(中村紀洋氏=近鉄、ドジャース、オリックス、中日、楽天、DeNAでプレーし、現在は引退)を彷彿とさせる打法で、これから長打力もさらに磨いていったら相手投手からするとかなり怖い存在になるのは明らか。実はジャイアンツのチーム内でもスコアラーが『今年の宮崎は要注意』とかなり警戒している。無論、それはチーム全体に浸透しているだろう。交流戦でさらに乗っていかれてしまうと、ジャイアンツとしたら頭が痛いはずです」

 話を聞く前までは恥ずかしながら「宮崎」の名前が出てくるとは正直思っていなかった。きっと巨人側から見れば、ベイスターズの野手では筒香嘉智外野手や梶谷隆幸外野手、ホセ・ロペス内野手あたりに警戒マークを付けているのだろうと考えていたが、その3人にはもちろんのこと「プラスアルファの要注意選手」としてこの宮崎の急成長ぶりにもかなりの神経を尖らせていたのだ。

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