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『フレームアームズ・ガール』9話 覚悟なのかアホなのか……全編「Newtype」付録ピンナップ状態だよ

5/30(火) 18:00配信

おたぽる

――こんな直球の夢オチ、ひっさしぶりに見たよ! 「主人公が風邪をひく」というベタベタのネタで30分引っ張りきった9話の内容に戦慄するしげるによる『フレームアームズ・ガール』(TOKYO MXほか)全話レビューです。

『フレームアームズ・ガール』は、原作が壽屋、デザイナー(FAガール ベースデザイン)が『ストライクウィッチーズ』シリーズや『ガールズ&パンツァー』で大人気の島田フミカネと、『交響詩篇エウレカセブン』や『機動戦士ガンダムOO』で知られる柳瀬敬之。監督はベテランの川口敬一郎と、安定感のあるスタッフによる注目作。

 女子高校生、源内あお(げんない・あお/演:日笠陽子)の元に突然届けられた「フレームアームズ・ガール」(以下「FAガール」)と呼ばれる自律型の小型ロボット「轟雷」(ごうらい/演:佳穂成美)たちが、きゃっきゃうふふな日常を送ったりバトルしたりしながら成長していくというお話。今週はあおが風邪をひいた! というAパートと、人間になったFAガールたちが唐突に登場するBパートの2話です。


■FAガール、人間の看病に挑む!

 Aパート「あお、風邪をひく」では、サブタイトル通り冒頭からいきなりあおが風邪でダウン。風邪をひくことがないFAガールたちからは「鼻水が出るなら鼻にパテを充填しろ」とかめちゃくちゃ言われるあお。アーキテクトが検索した「風邪にいいもの」を各自探してくることになったのだが、やっぱりめちゃくちゃなことに……。果たしてあおの風邪は治るのか!?

 烏骨鶏、珍味、ウド、ネギ、シャトーブリアンなどなど、大体視聴者の予想通り「風邪に効くアイテム」としてトンチンカンな品物ばかり出てくる展開に。やはり立川名産のウドについては異常に細かく解説され、大変勉強になる。あと轟雷、オニ公園グッズ好きなのね……。あと「爆発燃焼する料理」ってのも久しぶりに見ました。やっぱりアニメで料理が爆発したり燃えたりすると安心しますね。とりあえず「押し付けがましいのはよくない」という結論に落ち着いてなんだかいい話っぽくオチをつけたけど、これいい話なのかなー!?


■人間になったFAガール、いろいろ眼福でした

 Bパートは「あしたもいっしょに」。朝起きて外出の準備をするあお。携帯で話をする相手は、なんと轟雷!? あおは、人間と同サイズになっている轟雷やスティレット、バーゼらと待ち合わせて動物園に遊びに行きます。その動物園からの帰り道、水たまりの水をひっかけられたスティレットとバーゼに「飛んでよければよかったのに」とあおが言ってしまった瞬間、なんだか微妙な空気に。学校でも全員同じクラスっぽいし、これって一体なんなの……?

 Bパートは開始から完全に異常展開の連打。FAガールたちが人間として生活しているというのも異常ながら、いつも3DCGのモデルで見ているキャラが普通にセル画で動いてるだけで違和感がものすごいことに。しかも普段はできない学園もの展開で着せたい衣装をここぞとばかりに着せまくっているので、全編が「Newtype」の付録ピンナップ状態! 本筋で水着回やら学祭回やらクリスマス回やらできないからってこんな形でねじ込んで来るとは! こんなのアリかよ! アリだよ!

 高校3年間が過ぎて卒業……というところまでいってようやく夢オチだったということが判明するのだけど、さすがに本当に夢オチだとは思わなかった……。2017年なのに! 『フレームアームズ・ガール』の特徴としてやたらと昭和っぽいギミックを惜しげも無く突っ込んでくるというのがあるけれど、ここまで徹底的にやってくるとは。9話にしてこの作品の「覚悟」をまざまざと見せつけられた感じ……って言っちゃうと言い過ぎですかね!?
(文/しげる)

最終更新:5/30(火) 18:00
おたぽる