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父、母、夫、妻…背負っている“役目”をうまく担えない大人たちへ――21年の時を経て傑作小説『幼な子われらに生まれ』遂に映画化! 原作者・重松清からコメント到着

5/30(火) 17:30配信

ダ・ヴィンチニュース

 直木賞作家・重松清の傑作小説『幼な子われらに生まれ』が、発表から21年の歳月を経て映画化されることが決定。浅野忠信、田中麗奈などの豪華キャスト陣を迎え、2017年8月26日(土)よりテアトル新宿・シネスイッチ銀座ほか全国にて公開される。

「やっぱりこのウチ、嫌だ。本当のパパに会わせてよ」娘に言われた時、妻には新しい命が宿っていた――。バツイチ、再婚。一見良きパパを装いながらも、実際は妻の連れ子とうまくいかず、悶々とした日々を過ごすサラリーマン、田中信(浅野忠信)。妻・奈苗(田中麗奈)は、男性に寄り添いながら生きる専業主婦。キャリアウーマンの元妻・友佳(寺島しのぶ)との間にもうけた実の娘と3カ月に1度会うことを楽しみにしているとは言えない。実は、信と奈苗の間には、新しい生命が生まれようとしていた。血のつながらない長女はそのことでより辛辣になり、放った一言、「やっぱりこのウチ、嫌だ。本当のパパに会わせてよ」。今の家族に息苦しさを覚え始める信は、怒りと哀しみを抱えたまま半ば自暴自棄で長女を奈苗の元夫・沢田(宮藤官九郎)と会う決心をするが…。

 これまで幾度となく原作小説が実写化されてきた重松だが、自身の作品に対してのコメントは少ない。そんな中、同作に届いた貴重なコメントをここに紹介しよう。

原作を書いたのは21年前でした。でも、映画は「いま」の物語になっていました。それが原作者としてなによりうれしい。最高の勲章です。三島監督はじめ、スタッフ、キャストの皆さん、ありがとうございました。重松清(原作者)
 同作の映画化は重松にとって、長い歳月をかけて温め続けてきたものだった。原作小説を出版したのが1996年夏。刊行してほどなく、脚本家の荒井晴彦に「よかったぞ」と褒められ、「映画にしたい」と言われたときのことを重松は「うれしかった、ほんとうに」と振り返る。

 その後、企画が動き出しては止まり、盛り上がりかけては萎む、ということが何度も繰り返された。その中で重松は、「テレビドラマに」というオファーを受けた時も「この作品は荒井さんに差し上げたから」と断ることが自分に出来ることだったと語っている。そして21年もの歳月が流れ、脚本家・荒井晴彦と監督・三島有紀子の手によって『幼な子われらに生まれ』の映画化がついに実現した。

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