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英国発、おいしいワインを用意するだけ! 自家製ビネガー・ヴァースが誕生

5/30(火) 12:01配信

CREA WEB

使い方のアイデアが広がるアーティスティックなビネガー9種

 英国でも、発酵食品は身体にいいという観点から、健康意識の高い人の間では、ヨーグルトや野菜のピクルス、ザワークラウトなどを自宅でつくる人が増えています。なかには日本で1970年代に流行した紅茶キノコや、キムチに挑戦する冒険家も。しかし、意外と知られていないのが、自宅でできるワインビネガーづくりです。

 そんな自家製ビネガーを広めようと立ち上がったのが、カルト・セラミックスのジョナサン・ブラウンさん。5年前にフランスの友人宅で、飲み残しワインを材料に古い瓶でつくられた自家製ビネガーのおいしさに目覚めたジョナサンさんは、自宅キッチンでお気に入りワインを使ってビネガーを作り始めます。

 フランスで購入した昔ながらの瓶ふたつに、栓を抜いて放置したリンゴ酒の表面にたまった酵母菌とともに、それぞれ白ワイン、赤ワインを仕込んで待つこと3カ月。味わい深いワインビネガーができあがりました。

 それを皮切りに、さまざまなワインでビネガーづくりの実験を繰り返したなかで生まれたのが、カルト・ビネガーのシリーズです。

 ユニークな特徴のある白ワインと赤ワインを使った9種類のビネガーは、それぞれが個性豊か。そのまま飲みたくなる甘さのスペインのマスカットワインを使ったビネガーから、赤身の肉料理にマッチしそうな深いテイストのポルトワインのビネガーまで、使い方のアイデアが広がります。

キッチンに置いて美しいビネガーづくりのための特製発酵容器

 そんなビネガーづくりの魅力にはまったジョナサンさんが、ロンドンを拠点に活躍するセラミック・デザイナー、ビリー・ロイドさんとタッグを組んで制作したのが、ビネガーを発酵させるための専用容器カルト・セラミックス・ビネガー・ヴァースです。

 空気中のほこりなどは遮断しながら、発酵を助けるためのわずかな通気は確保するなど、ビネガーづくりのための基本ポイントは守りつつ、モダンなキッチンに置いて美しいデザイン性の高い容器をということで、ビリーさんがデザインしたのは、スタイリッシュな六角柱シェイプ。複数あってもスペースの無駄なく、3色の蓋の組み合わせを楽しめるように設計されています。

 ボトル入りの発酵酵母と、ビネガーの作り方と自家製ビネガーを使ったお料理のアイデアが満載のブックレットがセットになっているので、ワインさえあれば入手したその日からビネガーづくりを始められます。

 ジョナサンさんにビネガーづくりのコツをうかがうと「クオリティの高いワインを使うこと。いいワインがいいビネガーをつくるのです。複数のワインを混ぜるのは問題ないですが、赤は赤だけ、白は白だけというように色を混ぜないこと。それから、アルコール度が9~14%のワインを使うことも大切です。毎週味見をすることをおすすめしますが、金属製のスプーンは酵母にダメージを与えるので使わないで。あとは辛抱強く待つだけです。8~12週間でおいしいビネガーができあがりますよ。あとは時間が経つほど味がよくなっていきます」とのこと。

 カルト・ビネガーとカルト・セラミックス・ビネガー・ヴァースは、ロンドンに3店舗、コッツウォルズに1店舗を展開するデイルズフォード・ファームショップ(Daylesford Farmshop)で取り扱っているほか、カルト・セラミックスのウェブサイトから購入できます。

Cult Ceramics(カルト・セラミックス)
http://www.cultceramics.co.uk/

Daylesford(デイルズフォード)
http://daylesford.com/

安田和代(KRess Europe)
日本で編集プロダクション勤務の後、1995年からロンドン在住のライター編集者。日本の雑誌やウェブサイトを中心に、編集・執筆・翻訳・コーディネートに携わる。
ロンドンでの小さなネタをつづったフェイスブック www.facebook.com/kresseuropelimited
運営する編集プロダクションのウェブサイト www.kress-europe.com

安田和代

最終更新:5/30(火) 12:01
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