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恐怖心とつきあう3つのプロセス

5/31(水) 15:50配信

コーチ・エィ

「あなたに恐怖心を抱かせる、自身の心の声に名前をつけるとしたら、なんていう名前にしますか?」

アメリカ人のベテラン女性コーチから、そう問われました。

人との関わり方をテーマにしたセッションのときでした。私の仕事のほとんどは、上司や部下、同僚、コーチングのクライアントなど、人と関わってする仕事です。人との関わり方が、仕事全体へのパフォーマンスに大きく影響を与える要素だと話しているときに、どのような精神状態でいると、私がより高いパフォーマンスを発揮できるかという話になっていきました。

「心の声」は何に影響するのか?

「人と関わっている時、自分には何が起きているのか?」について考える中で浮かび上がってきたのは、相手のちょっとした表情や発言に反応している自分でした。ある経営者をコーチングしていた時に、相手は決してそうは言っていないにも関わらず、

「質問が面白くない」
「有意義な時間じゃない」
「君のコーチングの実力は大したものではない」

とでも言われているように勝手に思い込み、それに反応するように

「何とかいいセッションをやろう」
「状況を挽回しよう」
「自分がいいコーチであると証明しよう」

そんな焦りと力みが自分の中に芽生える瞬間があることを認識し始めていました。

私の耳元で、事実かどうか分からないこと、特に良からぬことを「ささやく自分」がいる。それが私に恐怖心を抱かせ、パフォーマンスにも影響を与えている。私とコーチは、そのような結論に行きつきました。

私は、コーチの質問に対し、自分の心の声に「JACK(ジャック)」という名前をつけました。

恐怖心とは何か?

恐怖心には、認識しやすいものと、そうでないものがあります。

夜も眠れなくなったり、足がすくんだりするような認識しやすい恐怖心もあるでしょう。一方、見逃してしまうほど些細な恐怖心もあります。これが、厄介なのです。自分が恐怖心を抱いていることも、それによって自分が影響を受けていることさえも気づかないような、そんな些細な恐怖心です。

例えばこんなものです。

気になっている人に連絡をしてみたが、なかなか返事が来ない、もしくはそっけない返事しか返ってこない。そんな時に、

「自分はもしかしたら何か間違った事をしてしまったのではないか?」
「相手は自分のことを嫌いになったのではないか?」

などと思ってしまうことはないでしょうか。

あるいは、上司が自分の話にあまり興味を示さない、もしくはちょっと眉をひそめる。そんな時に、

「自分は理解すべきことを理解していないのではないか?」
「上司は自分の能力に疑問を抱いているのかもしれない」

そう思ってしまうことはないでしょうか。

そんな声がひとたび自分の中に生まれると、多くの場合、更によからぬ憶測が生まれ、相手とのやり取りがぎこちなくなったり、肩に力が入って相手が求めもしないことをしてみたり、もしくは自分に自信をなくしたりします。

そんな状態では、人と本音で話すことも、相手の話を素直に聞くことも、相手を信頼して協力し合うこともままならなくなるでしょう。

これは、明らかに私のパフォーマンスに影響を及ぼします。

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最終更新:5/31(水) 15:50
コーチ・エィ

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