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見ると一人旅がしたくなる猿ターテイメント作品!大分市の観光PR動画「SARU TABI」

5/31(水) 18:30配信

@DIME

 全国の自治体では、観光PRの一環として、PR動画を制作している。もはやブームといっても過言ではないほど、各地で強烈な作品が生まれているのだ。@DIMEでは定期的に風変わりで面白いPR動画をご紹介してきた。そして今回、今までご紹介した中でもトップクラスのクオリティを誇る、大分県大分市の観光PR動画「SARU TABI」をご紹介したい。

【動画】見ると一人旅がしたくなる猿ターテイメント作品!大分市の観光PR動画「SARU TABI」

■サル一点勝負

 そもそも、なぜサルを主演として採用したのだろうか。大分県大分市観光課の担当者に質問をぶつけてみると、ストレートな返事が返ってきた。

「2019年に大分で開催されるラグビーワールドカップや東京オリンピック・パラリンピックを見据えて、また、なにより2016年の熊本地震で激減した観光客を取り戻すため、PR動画を制作しました。しかし、単に、温泉、食、自然と、色々言っても注目されない。そこで『サル』の一点勝負をすることにしました」

 確かに、大分市には日本屈指の猿山「高崎山」があり、観光スポットとしても有名だが・・・大胆な勝負に舌を巻く。主演は猿まわしで活躍し、映画「超高速!参勤交代」「超高速!参勤交代リターンズ」にも出演した「菊千代」を起用。一点勝負というだけあって、名俳優ザルの迫真の演技が見事に収められており、本作品にかける想いが画面から伝わってくる。

 また、さきほどの続きで担当者は「本作品に注目してもらった上で、特設ページに掲載しているオーソドックスなPR映像も見てもらって、大分市の知名度を向上させるプロモーション戦略でもあります」と話してくれた。「SARU TABI」をご覧になった読者は、ぜひ特設ページに載せられている大分市の魅力を凝縮した動画「ミニトリップ大分市」にもふれてほしい。ちなみに、このページに載っている「SARU TABI」メイキング映像も見応えがある。

■海外の映画祭受賞歴も多数ある監督を起用

 本作品には監督として、大分市出身で海外の映画祭受賞歴も多数ある衛藤昂氏が起用されている。一流俳優(ザル)が主演なら、監督も一流というわけだ。ならばぜひ監督のお話も聞きたい。そこで衛藤氏に3つ質問をぶつけると、ていねいなお返事を頂いた。

(1)本作品の制作に当たって意識した部分は何でしょう?

あたかも菊千代が自分の意志で大分に来て、自分の意志で旅をしているように見せる事を常に意識しながら、「SARU TABI」の制作や演出をしました。

(2)ぜひ視聴者に見て欲しい場面はありますか?

実際に菊千代が何を考えながら演技をしていたのかは定かではありませんが、今回いろんな表情を見せてくれています。恋に落ちる瞬間、失恋したシーンなど、菊千代の表情に注目してほしいです。

(3)本作品を観た視聴者に感じてほしい部分はありますか?

今回、大分市内の様々な観光地や施設で撮影ができたので、旅先で誰もが感じるワクワク感を、菊千代という俳優を通して感じ取ってほしいです。

 旅先のワクワク感、菊千代の恋する瞬間と失恋したシーン・・・本作品を観たとき、それらが確かに伝わってきた。菊千代の表情をカメラで繊細に切り取ったからこそ伝わる共感ではないだろうか。人間味あふれる、哀愁ある顔が見事に映し出されていた。

電車内で菊千代が旅先の景色に見とれる表情。まさしく一人旅で味わう、日常では聞こえない「自分の内側の声」に耳を傾けている瞬間ではないか。これこそ本当にあるべき「自分探しの旅」の姿ではないだろうか。

菊千代がタキシードを着て花束を握りしめて走るシーン。好きな人を一途に想う純粋な姿、菊千代の表情、かわいい走り方がこの上なく可愛く、そして切ない。

なにより、作品を通して流れるナレーションが心に刺さる。その一つに「旅のすべてを、味わおう」というフレーズがある。それが私には「人生のすべてを、味わおう」に見えた。

気がつけば2017年も、もうすぐ半ば。あんなに楽しみにしていたGWは、あっという間に過ぎ去ってしまった。きっと仲間と楽しい旅行をしただろう。思う存分、休日を満喫しただろう。

しかしGWが明け、再び現実に戻され、仕事に向かい続ける毎日に頭を抱えている人もいるかもしれない。だからこそ、GWが明けた今だからこそ、私は一人旅をおすすめしたい。

 旅のすべてを味わえば、きっと仕事でちょっぴり辛い毎日も、何か変わるかもしれない。壮大なエンターテイメントの始まりは、私たちの心の中にあるはずだ。

【放送作家いのうえによる「独断と偏見ジャッジメント」】
ストーリー     ★★★★★
ヘンテコ具合    ★★★★
クオリティ     ★★★★★
あふれる地元愛   ★★★
一人旅がしたくなる ★★★★★
*採点は各項目5点満点で判定

取材・文=いのうえゆきひろ

@DIME編集部

最終更新:5/31(水) 18:30
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