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U-20日本代表、ベネズエラに苦杯も、東京五輪への希望は膨らんだ

5/31(水) 18:36配信

webスポルティーバ

 勝てる試合だった。もったいない。そう表現して構わない試合だろう。

 しかし、もしも結果が逆なら、それは相手の立場でも同じこと。客観的に試合内容から判断すれば、結果は妥当なものだったと認めざるをえない。

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 U-20W杯の決勝トーナメント1回戦が行なわれ、ベネズエラと対戦した日本は、延長戦の末に0-1で敗れた。

 3試合すべてで前半に失点していたグループリーグに比べれば、日本は多少の運も味方につけてうまく試合に入った。前半を終えて0-0は、まずは第一関門クリア。MF堂安律が「想定内。プランどおりに進められていた」と言えば、DF冨安健洋も「グループリーグ3試合よりは落ち着いてできた」と振り返る。

 拮抗した展開のなかで、相手の焦りを誘いながら勝機をうかがう。おそらく日本がベネズエラに勝つためには、それしか手がなかった。0-0のまま、63分にはFW久保建英が途中出場。久保が出場した過去2試合と比べても、時間といい、展開といい、これ以上ない理想的な状況での切り札投入で、試合はまさに日本が思い描いたどおりに進んでいるかに思われた。

 だが、相手はグループリーグ3試合で無失点のベネズエラ。その強固なディフェンスをいつか破らなければ、勝利を手にすることはできない。堂安が続ける。

「あとは攻撃陣の得点だけだった。自分の責任かな、と思う。やっぱりシュートが少なかったし、バイタルエリアに入っていく回数が少なかった。そこにいくまでにボールを失うことが多かった」

 この試合、日本は過去3試合に比べれば、ワンタッチパスもまじえながらのパスワークにリズムがあった。だが、裏を返せば、できたのはそこまで。確かに決定機と呼べるチャンスも2、3度あったが、それを決められなかったことを悔やむのではなく、チャンスの数を増やすことこそがゴールへの近道と考えるならば、日本に得点が生まれる可能性は低かった。

 しかも、後半なかばを過ぎると、日本はチャンスを作る以前に奪ったボールを敵陣へ運べなくなり、次第に攻める術(すべ)を失っていった。ベネズエラにしても決め手を欠いてはいたが、試合が日本陣内で進む時間が長くなっていたのは確かだ。

 そして、延長後半の108分。日本はCKからついにゴールを奪われ、勝負は決した。決勝ゴールの場面で、ヘディングシュートを決めたMFジャンヘル・エレーラにマークを外された冨安が、悔しさを噛み殺すように口を開く。

「自分たちがボールを持ち続けることができれば相手も疲れて、(こう着した展開のなかで)最後に1点を狙えたかもしれない。だが、相手にボールを持たれる時間が長く、押し込まれる時間帯も多く、最後に一発やられてしまった。ずっとゼロで抑えていたが、結局、耐え切れなかった。自分の甘さだと思う」

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