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気鋭の若手俳優・池松壮亮。東京で生きる「覚悟」とは? [FRaU]

5/31(水) 20:01配信

講談社 JOSEISHI.NET

独特の存在感で、作品の中に際立った印象を残す。気になる若手俳優として、今、その名を挙げる映画好きは多いはずだ。10代で生まれ育った土地を出て、移り住むことを決めた彼だからこそ見ることのできる東京。現在26歳。愛する映画のために選んだ場所で、今彼はどのように生き、そして何を考えているのだろう……。池松壮亮の目を通したこの街を見てみたい。

10代で上京するのは、 ものすごい覚悟がいった

「ちょうどこの辺りで撮影してたんです。映ってますよ、シーンの中で」

写真撮影を終え、インタビューの席に着いて、開口一番の言葉だった。東京に生きる若者の日々を描いた『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』は、最新の主演作。自身にとっても生活の場である東京を主なロケーションとした作品の中に生きることで、日常とは違った風景が見えてくる感覚はあったのだろうか?

「東京は作り込まれた街だけど、作品として、さらに作り込んでいくことで、より実体のあるものとして捉えることができたかもしれない。僕の知る限りでは平成に入ってからはもうリアルな東京を描いた映画ってなかったと思うので、それはすごく嬉しかったですね」

福岡に生まれ育ち、13歳で映画デビューした。以来、福岡で学生生活を送りながら、年に1~2本のペースで映画に出演。多感な時期に、東京との出会いは既に果たしている。

「当時の自分にとって東京は、文化的にも地続きではない場所。海の向こう、海外でしたよ。敵地というか、挑んでいく先でした」

 
しかし、この時期出会った大人たちからは大きな影響を受けている。

「その頃、映画やってる人たちって、今と全然違って、ほんと不良のおじいちゃんばっかりだったんですよ。今より勝手な人が多かった気がします。僕は大人が大嫌いだったけど、返す言葉も持っていないから黙って話を聞くことしかできなくて。俺が見たことのない景色を見ていてムカついてました。そういう人たちに、ある意味、導かれてしまったっていうのが僕の欠点ですね(笑)」

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