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“助っ人”として海外でプレーする意味 タイで戦う日本人DFが語る1試合の重み

5/31(水) 19:31配信

Football ZONE web

ACL川崎戦でベンチスタートを言い渡されたムアントンの青山、チームは1-4と惨敗

「アオヤマは体調不良のため、この試合を欠場した」

 ムアントンのトチタワン・シーバーン監督は、試合後の記者会見でDF青山直晃の先発落ちの理由について明かした。しかし、その後取材エリアに現れた青山に、指揮官が発したその言葉を伝えたところ、「えっ!? さっき(監督は)そんなこと言ってたんすか?」と戸惑いを見せ、しばらく黙りこんだ。そしておもむろに、先発落ちに至るまでの経緯を語り始めた。

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「いや……まぁ、はっきり言うと、そういうのはなかったんですけど、昨日、突然先発落ちを告げられて。悔しくて寝られなかったくらいですからね」

 清水エスパルス、横浜F・マリノス、ヴァンフォーレ甲府でプレーしてきた青山は、2015年にタイの強豪ムアントンへ移籍。加入当初から主力としてチームを引っ張ってきた。今季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)でもグループステージ突破に貢献し、ラウンド16で川崎フロンターレとの対戦を迎えていた。そして23日に行われた本拠地での第1戦では、1-3で川崎に完敗を喫してしまう。

「自分は助っ人外国人として海外でプレーしている。だから、川崎にああいった負け方をしたら、その責任のほとんどを自分が負わされることになる。たった1試合でも、今日のようにバッサリとね。他の試合で出られないのは受け入れられたけど、日本人として、日本でやる日本のチーム相手の試合である今日だけは、どうしても出たかった」

在籍2年半、チームで最も古株の助っ人に

 青山は日本での凱旋試合の、あまりに残酷な結末に落胆の色を見せた。助っ人として海外でプレーするということは、1試合1試合が勝負であることを改めて痛感させられた。その結果、30日に行われた等々力での第2戦、1-4と大差で敗戦したチームをベンチから眺めることになった。

 それでも青山は「1年で退団するケースもすごく多い環境のなかで、自分はもう2年半もいて、いつの間にか在籍している助っ人外国人で一番長い選手になった。やっていくだけ」と前を向いた。言葉も文化も異なる環境下でピッチに立ち続けることには、多くの困難が伴うものだが、それを乗り越えて得られる達成感は、日本では決して経験できるものではないようだ。

城福達也●文 text by Tatsuya Jofuku

最終更新:5/31(水) 19:31
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