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今から備える!?  「6月末相場」の傾向と対策

5/31(水) 21:36配信

会社四季報オンライン

 あっという間に5月も終わり。地域によっては早くも猛暑日となる日があるなど、夏っぽい気候になってきました。熱中症にならないように、気をつけたいですね。明日からは6月。6月相場は例年上がりやすい傾向があるので、これから日経平均が上昇する可能性にも期待したいところです。

 特に、「6月末相場」は強い上昇傾向があります。今回は、6月末の日本株市場の動向について、傾向を分析することにしました。

■ キーワードは「6月末」

 早速、過去の株価データを使って、詳しく調べてみましょう。

 分析:6月末相場の銘柄動向
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◎分析対象
→東証1部、2部、マザーズ、JASDAQに上場する全ての銘柄

 ◎株を買うタイミング
6月25日から30日のいずれかとなったら、翌日に株を購入する

 ◎株を売るタイミング
株を買ってから5営業日間保有後、翌日に売り
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 上記では、6月末の日本株の動向を分析します。上記の条件で株価データを集計したところ、以下の結果が得られました。

 集計結果:6月末相場の株価動向
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検証期間:2000年から16年まで
サンプル数:59002回
勝率:63.76%

 期待値:+1.76%
平均利益率:+4.87%
平均損失率:-3.71%
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 以上が「6月末相場の銘柄動向」の集計結果です。上記の検証結果を確認すると、勝率は60%を超えており、期待値も+1.76%とプラスとなりました。平均利益率が平均損失率を上回っている点からも、6月末相場は利益を出すチャンスがあると期待できるでしょう。

 ちなみに、このデータを深掘りすると、ある特定の業種ほど利益につながりやすかったという傾向が確認できます。先ほどの集計結果を、業種別に集計し直してみると、以下のような結果が得られました。

 集計結果:6月末相場の銘柄動向(業種別)

 業種別にデータを整理してみると、「電気・ガス」「陸運業」「医薬品」といった業種ほど、上昇傾向が強かったことがわかりました。これらはインフラ系(必需品)を担っている業種という共通点もあります。

 次に、勝率が最も高かった上位3業種に絞って、銘柄別の検証結果を集計してみると、以下のような結果が得られました。

 集計結果:6月末相場の銘柄動向(銘柄別)

 ここでは多くのサンプル数を確保するため、上場してから日の経った「日経225採用銘柄」のみを集計しました。銘柄別の成績を確認すると、第一三共(4568)、東武鉄道(9001)、東京急行電鉄(9005)といった銘柄の動きが好調だったようです。

 日本株が好調になりやすい6月末相場。この時期にそなえ、今からこれらの業種・銘柄に注目してみては? 

 本記事のまとめ:
・6月末相場は日本株が上昇しやすかった
・業種別に見ると「電気・ガス業」「陸運業」「医薬品」などの業種銘柄が好調だった
・中でも第一三共(4568)、東武鉄道(9001)、東京急行電鉄(9005)の勝率が高かった

 中原良太/1990年生まれ。慶應義塾大学理工学部卒。投資情報サイト「株式予報」代表。2015年にYahoo!  ファイナンス株価予想達人にて「ベストパフォーマー賞」と「通算最高勝率者賞」をダブル受賞。近著に『株3年生の教科書』『株2年生の教科書』(共著、総合科学出版刊行)。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

中原 良太