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ボトルの酒量が微減、チェック時間をサバ読み…潰れるキャバクラの共通点

5/31(水) 16:00配信

週刊SPA!

― 木村和久の「オヤ充のススメ」その164 ―

 キャバクラの世界では「これをやっては終わりでしょ」な行為が結構あります。特にセコいパターンが多いです。

 キャバクラの何がセコいかって、ボトルのお酒が気づかぬうちに減っていることです。某キャバクラ店で「ねえ、先週入れたボトル出してよ~」と黒服に頼むや、うやうやしく高級ブランデーが運ばれてきました。外側からお酒の量を見ると「あれ~なんか、減ってないか~」とちょっとした騒ぎに。店は「そんなことないですよ。先週お預かりしたボトルですけど」と言うではないか。

 誰かが飲んだというほどは目減りはしていない。けど、指1本分ぐらいかな、微妙に少ないのです。

 結果から言うと、この店のボトル預かりシステムは「計量ボトル」というもの。みんながボトルを預かると、何百本ものボトルの置き場に困るので、共通のボトルにして客がどれぐらい残したかを測り、その分量を空きボトルに注いで出すというシステムです。だから、ちょっと分量を少なくして早くボトルを入れさせようとする。セコ過ぎです。

 ちなみに、この店が計量ボトルかどうかはこっそりボトルにボールペンなどで印をつけておけばいい。後日行って、印がなかったら、それは計量ボトルってことです。

 そんなセコいことをやらんでもいい。売り上げアップしたいなら、がばがば飲むキャバ嬢が来て、ボトルを空ければいい。確かにそうです。実際、銀座の高級クラブには「空け屋」「飲み屋」なる専門のホステスが一部にいて、ボトルの量が3分の1ぐらいになると、呼んでもないのにどこからかやって来ます。年齢は40歳近くで、かといってママの貫禄はない。なんでこの人で、銀座の高級クラブのホステスが務まるのか、謎に見えますが、その存在理由が程なくわかるというもの。

 そのホステスさんが、唐突に「私も一杯頂きましょうか」と言って、ブランデーをストレートでがばがばグラスに注ぐではないですか。そして、見ている間に一気飲み。飲みっぷりは豪快そのもの。彼女はグラスを空けて「フ~」と言い、若手ホステスに目で催促をします。マジかよ~。2杯目も軽くクリアして、ものの5分でボトルが空いてしまいました。

 続いて、セコい話を連発でお送りします。

●キャバクラで客2人にキャバ嬢が1人しかつかない

 これはよくあるのですが、常連客には「まもなく女のコが席につきますから、しばしお待ちを」と断りを入れればオーケー。これがいつ行っても、女のコが少ない状態だと経営的にヤバイです。人件費を抑えてお金を稼ごうとするわけですから、当然客は「あの店、いつ行っても、女のコ少ないよ」と言って敬遠しがちになります。これは店が潰れる前兆ですね。

●キャバクラのチェック時間を誤魔化す

 キャバクラは、どこもセコい時間計算をします。基本セットは1時間ですが、延長は30分単位です。時間に余裕を持ってチェックと言っても、会計で待たされることが多いです。「すいません、レジが混んでるもので」と黒服が言うけど、そんなにお客さんいるか~? これは怪しいと思って会計周りを見ながら、トイレに行ったら、会計伝票が山積みにされていた。そのくせ会計係りは暇そうにボールペンを指で回しているし。これは熟成肉のように、会計伝票を熟成させて料金を水増しているのです。対抗措置としては「キリのいいとこで会計して」といえば、「お客様、あと10分で2時間になりますが」と言ってくるから、じゃあそこでと言えばいいのです。

●たまに行くとプチぼったされる

 1年ぶりぐらいに昔のキャバ嬢に呼ばれて飲みに行って、会計をすると「3万4000円です」と言われてびっくり。この店は普通に飲んで2時間で2万2000円ぐらいだけど、どうして高いの? ここで1万円の余分な支払いでモメるのは、面倒臭いので払ってしまう。

 後日、担当の女性からお礼のメールが来たので、ついでに聞いてみる。すると「高かった? ゴメンね。なんかさあ最近、お客さんが高いって言うのよ。こっそり料金上げたのかなあ」とのこと。そう言われて、ピンと来た。

 すかさず、やんわりと問いただしてみる。「キミさあ、会いたくなったから連絡したって言ったけど、実は店に呼べって言われたんでしょ」というや、「実はそうなのよ。ちょっと店の売り上げが落ちているみたいでさ、ゴメンね」という。

 なるほどね、潰れかけている店が、よくやる常套手段です。たまにしかこない客には結構ふっかける。どうせ料金のことを忘れているのだから、ボッてもわからないだろうと。こうやって徐々に店は沈没していくのでありました。彼女には「給料が遅れだしたら、給料日に飛んだ方がいいかも」とだけアドバイスしておきましたが、飛ぶだけのお金がもらえたかは謎です。

●ビンゴの時間がやたら長い

 これは時間稼ぎをしてお客を帰らせない作戦です。ビンゴカードを買ってしまうと、抽選するまではお客は帰れない。巧妙な引き延ばし作戦。キャバクラは時間制だから、居ればいるほどお金がかかります。これはビンゴを無視して帰るしかないのです。

「当たったら、キミにやるから」と言えば済む話。もし自分が当たっても、どうせ景品はキャバ嬢におねだりされますから、同じことですよ。

 というわけで、水商売は次第にお客が減っていくと、キャバ嬢の人数を減らし、サービスを低下させ、料金を上げて、最後の悪あがきをします。質のいい常連は去り、今度は路上でのキャッチのみって、歌舞伎町と同じ、ぼったくりの店へと落ちぶれて行くんですね。女性のスカウトはまだいい。男にキャッチされたら、それは怖い店の確率が高いですぞ~。

■木村和久(きむらかずひさ)■

トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦

日刊SPA!

最終更新:5/31(水) 16:00
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