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NBAファイナル直前!佐々木クリスが勝負の行方を予想

6/1(木) 19:45配信

ザテレビジョン

日本時間の6月2日(金)、北米プロバスケットボールリーグ・NBAの2016-2017シーズンファイナルが始まる。今年のプレーオフ決勝で激突するのは、西のゴールデンステイト・ウォリアーズと東のクリーブランド・キャバリアーズ。一昨年、昨年に続く対決で、ファイナルで3年連続の同一カードはNBA史上初となる。一昨年はウォリアーズ、昨年はキャバリアーズが優勝を手にしたが、3度目の頂上決戦は果たしてどうなるのか。バスケットボール解説者/NBAアナリストの佐々木クリスに、決戦の見どころや両チームの注目ポイント、勝敗予想を語ってもらった。

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――ウォリアーズは今季プレーオフで無敗、キャバリアーズは1敗という戦績で勝ち上がってきましたが、両チームのここまでの戦いぶりはいかがですか?

ウォリアーズは、皆さんの印象とは裏腹に、ディフェンスで勝ち上がってきたと思います。開幕前には、インサイドのディフェンス力の低下と、ベンチ層の薄さが懸念されていましたが、シーズン後半から、それをずっと払拭してきた。ケビン・デュラントも、パワーフォワードでプレーする時間帯に素晴らしいパフォーマンスを続けています。そして特筆すべきところは、プレーオフ西1回戦も西準決勝も、ターンオーバーの数をすごく少なく留めていたこと。サンアントニオ・スパーズとの西決勝ではちょっとターンオーバーが増えてしまいましたが、NBAファイナルでは、彼らのアキレス腱とも言えるターンオーバーがどれだけ修正されているかがカギだと思います。

一方のキャバリアーズは、実はプレーオフに入ってから、全チームの中で一番スリーポイントを決めているチームです。プレーオフ中は1試合平均15本決めていて、レギュラーシーズンよりも平均3本増やしています。キャバリアーズのロスターには、20試合以上出場して、35%以上の確率でスリーポイントを決める選手が13人。ウォリアーズには6人、スパーズには9人、ヒューストン・ロケッツは5人なので、こうした切り口だと、リーグナンバーワンのスリーポイントチームだと言えます。さらに、レブロン・ジェームズのインサイドアタックは、1試合あたり15点くらいペイント内で決めてくる脅威がある。彼らは対照的に、オフェンスでプレーオフを勝ち上がってきていますね。

――この両チームが対決したときに、それぞれ弱点となり得るような不安要素はありますか?

ウォリアーズは、やはりターンオーバーです。一番気になるのは、ホームラン狙いのパスだったり、自分たちの力を過信するようなターンオーバーがあること。ウォリアーズの死角というと、それくらいしか思い当たらないです(笑)。去年のファイナルでは「個で打開してくるチームに、どう立ち向かっていくか」という課題が見えましたが、そのためにデュラントを加えた。彼が加わったことによる進化はスパーズ戦でも見られましたが、対キャバリアーズでその真価をいよいよ発揮すると思います。

クリーブランドの弱みは、やはりディフェンスです。そして、東プレーオフを勝ち進む中で、どれだけ試されてきたのか?という懸念があります。カイリー・アービングやケビン・ラブは、ここまでディフェンスでもすごく頑張っていますが、彼らの荒さを本当の意味で突けているチームがいなかった。このプレーオフで弱点がまだあらわになっていないし、優れたオフェンスがそれを塗り潰して、見えなくさせていると思います。

――それでは優勝を手にするのはどちらか、勝敗予想を聞かせてください

去年のNBAファイナルでも全く一緒の予想だったんですけど、4-1に近い4-2でウォリアーズです。ステフィン・カリーを筆頭に、もともと引き出しの多かったウォリアーズにさらにデュラントという引き出しが加わり、“デスラインナップ”と呼ばれるスモールラインナップのインパクトも強まった。今回のプレーオフでは、まだ“デスラインナップ”を長い時間使う場面は少ないですが、本当に究極、最後の10分これで戦えば、十分相手を上回れると思います。あとの問題は、相手に“キング”レブロンがいるということだけです。去年はNBA史上、初めて1勝3敗から逆転したNBAファイナルになりました。

これは33回目で初めてのことで、33分の1、つまり3%の確率です。分析上、僕は97%に賭けていたし、アナリストとしてはそれくらい威力がある数字でしたが、それでも3%の事象が起きてしまった。それも確率なんだな…というのを去年は思い知らされて、そういったことを可能にするのがレブロンというプレーヤーだと思うし、アナリスト泣かせで恐ろしいですよね(笑)。僕の立場上、分析上ではウォリアーズですけど、レブロンという存在は、常に常軌を逸している存在だと思います。去年もこうして話していて、言い訳みたいですけど(笑)。

NBAファイナルは6月2日(金)より、WOWOWライブにて全試合生中継される。

最終更新:6/1(木) 19:45
ザテレビジョン

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