ここから本文です

善人を悪行に走らせる14の心理的な力

6/1(木) 8:10配信

ライフハッカー[日本版]

Inc.:環境によっては、善良な人もつい魔が差して悪行を犯してしまうことがあります。

善良な人は、バーナード・L・メイドフ(元NASDAQ会長で史上最大級の巨額詐欺事件の犯人)やケネス・レイ(エンロン社の創業者兼会長。巨額の不正経理・不正取引による粉飾決算が明るみに出て同社は破たん)のような重犯罪は犯しません。むしろ、ちょっとした気の迷いで、坂を転がり落ちるように問題行動を犯してしまうのです。


「高潔さとは、誰も見ていないときも正しいことをすることだ」-C.S.Lewis(イギリスの学者)

ロッテルダム経営大学院でビジネス倫理とインテグリティ・マネジメントの教授を務めるMuel Kaptein博士は、何十年も人間の悪行について研究してきました。彼は最近発表した研究で、何が善良な人を悪行に駆り立てるモチベーションになるのかをかなり解明しています。

人は気の迷いによりどのように道徳的指針を失い、道を踏み外すのでしょうか。Kaptein博士の大変説得力のある14の発見は以下の通りです。

1.補償作用

補償作用とは、自分は道徳資本を蓄積していると思っている人にありがちな傾向です。私たちは善行と悪行の帳尻を合わせようとします。あるいは、善行と悪行を交互にすることで、善人でいることをちょっと休憩します。たとえて言うなら、1週間サラダばかり食べたご褒美にチョコレートを1粒食べるような感じです。これにより、「自分は善人だから」とか「たった1度だけのことだから」と称して、悪行を犯してしまうのです。環境に優しい製品を購入すると決めた後は嘘をついたりごまかすことが増えることが観察されています。補償作用の好例と言えるでしょう。

2.深刻さをちゃかす表現

表現の仕方が不適切だと、人々の認識をゆがめる可能性があります。企業が反倫理的行為を単純でユーモラスな隠喩を使って表すと(粉飾経理のことを「ファイナンシャル・エンジニアリング」と言ったりすること)、社員は自らの反倫理的行為を真剣に受け取らなくなってしまいがちです。IBMの創業者であるトーマス・ワトソン氏の「ビジネスはゲームだ。やり方を知っていれば、世界一のゲームだ」という言葉は有名です。ビジネスをゲームと呼ぶだけで、みんな自分の行動が現実の世界で深刻な結果になるとは、あまり思わなくなります。

1/3ページ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

ライフハッカー[日本版]

株式会社メディアジーン

毎日更新中

ガジェットなどを駆使し、スマートに楽しむ仕事術「Lifehack」。「ライフハッカー[日本版]」では、その言葉を広義に捉え、生活全般に役立つライフハック情報を日々お届けします。