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アナリティクスで製造業は生まれ変われる:テラデータ

6/1(木) 7:10配信

DIGIDAY[日本版]

日本の主要産業である製造業が、データアナリティクスによるイノベーションを目指し始めた。「インダストリー4.0」「インダストリアル・インターネット」という製造業者の心を打つバズワードが出てきてから、多くの企業が、データアナリティクスやロボティクス、ソフトウェアなどを基点に発展する、新しい製造業のモデルを考えはじめている。

テラデータデータサイエンス部 部長 津田 高治氏とインダストリー・コンサルティング部 部長 村松 孝浩氏に国内外の製造業者の取り組み事例について語ってもらった。テラデータは米国でデータウェアハウスベンダーとして30年以上前にスタートしたが、近年はデータとアナリティクス、ビジネス領域のコンサルティングによる顧客ビジネスの成果への貢献を主要事業の1つとしている。日本の製造業でのデータアナリティクスの実践はどうなっているのか。またその課題は何なのか。

シーメンスがデータ分析に

村松氏はまず、テラデータが支援する老舗重電の独シーメンスのデータ分析プラットフォーム「シナリティクス(Sinalytics)」の事例を説明した。インダストリー4.0の主要プレイヤーであるシーメンスの例は日本でもとても有名だ。

シーメンスの事業は発電設備、発電調査、産業オートメーション、ヘルスケア、モビリティーシステム、鉄道車両と多岐にわたる。これらは大量のセンサーデータを生み出しており、データ分析に投資する余地が大きかった、と村松氏は説明する。

スペイン国鉄レンフェに対して行われたモビリティデータサービス。26台の高速列車(マドリード・バルセロナ・マラガ間)の運行について、シーメンスがアナリティクスを基点としたサービスをレンフェに提供した。鉄道車両が発するセンサーデータから車両の故障を予測し、あらかじめ部品交換を行うことなどで鉄道障害を予防している。

日本と違い、時刻表にルーズなスペインの鉄道会社レンンフェ(マドリードやバルセロナなどスペインの主要都市を結ぶ高速鉄道AVEを運行)は、車両の安定稼働を保証するサービスを受けることで、定時運行率を99.9%に達成し、15分超の遅延発生時に乗客に運賃を払い戻しするというサービスを提供している、村松氏は説明する。加えて、修理工程データ、天候データ、サプライチェーンデータを、鉄道事業のエネルギー消費、サービス改善に役立てたという。「シーメンスは故障したら部品を修復するというビジネスから、可用性(アベイラビリティ、システムが継続して稼働できる能力)を提供するビジネスに転換した。モノ売りからコト売りへという好例だ」(動画参照=https://www.youtube.com/watch?v=BwnzBefo1O8)。

このプロジェクトでは、テラデータが自社のデータウェアハウスや、データレイク(データ・ソースにおけるフォーマットを複製した形で、非構造化データのまま貯めておく格納システム)を含むデータマネージメントアーキテクチャの設計・導入を支援した。

村松氏は「アンゾフの成長マトリクスという古くからある企業成長戦略論がある。シーメンスが採ったのは、アンゾフが設けた四象限のうち既存市場(顧客)に対し新商品・サービスを投入することでシーメンスとその顧客が共に成長を図る戦略だ」と語った。

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