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髪の毛10分の1の細さしかない「毛細血管」。実は人間の体の中でいちばん大きな臓器だった!?

6/1(木) 17:20配信

OurAge

血管といえばまず動脈・静脈を思い浮かべる人がほとんどで、毛細血管をイメージする人は少ないかもしれない。「動脈と静脈をつなぐ単なるパイプ」くらいの認識だろうか。しかし、ハーバード大学医学部内科客員教授、パリ大学医学部客員教授で、世界の最先端で研究にあたる根来秀行教授はキッパリとこう言う。

「血液循環の主役は毛細血管です。動脈や静脈は単に血液を運ぶのがおもな仕事ですが、毛細血管は命の根幹にかかわる役目を担っているのです」

毛細血管の直径は、髪の毛の10分の1ほどで、肉眼では見えないくらい。そんな極細血管が本当に重要なのだろうか?
「毛細血管はか細いからこそ、全身に網の目のように張り巡らすことができ、全身の血管の99%を占めています。つまり、毛細血管は人間の体の中でいちばん大きな臓器ともいえます」

毛細血管の長さは全部つなぐと地球2 周半、総数は約100 億本!全身に張り巡らされている。
こんなにも全身にわたっているのは、毛細血管がただならぬミッションを請け負っているからにほかならない。

「全身には60兆を超える細胞がありますが、どの細胞も必ず0・03mm以内に毛細血管が存在しています。すべての細胞ひとつひとつに酸素や栄養素を届け、二酸化炭素や老廃物を回収している、その最前線の現場こそが毛細血管。いくらバランスのよい食事をとっても、それが全身に運ばれ、毛細血管を介してしかるべき細胞にまで届けられなければ無意味です」

毛細血管にはほかにも、命にかかわる重要な役目をたくさん担っている、と根来教授。
「毛細血管は、病原菌などの外敵から体を守ってくれる免疫の闘いの場でもあり、『病気になる・ならない』の最前線でもあります。また、ホルモンを運び、体に必要な情報を伝達したり、自律神経と連動して体温を一定に保つ働きもあります」

毛細血管には、生きるために必要なすべてが詰まっているといっても過言ではないのだ。
「いつまでも若々しく、病気になりにくい体を手に入れるためには、毛細血管を健康に保つことが不可欠です」

次回からはさらに詳しく毛細血管について探っていこう。

最終更新:6/1(木) 17:20
OurAge